東京アパッチ

東京アパッチ：首都を彩った個性派プロバスケットボールチーム

東京アパッチは、2005年から2011年までbjリーグに所属していたプロバスケットボールチームです。東京都を本拠地とし、バイオレットとゴールドをチームカラーに、アパッチ族の名を冠したユニークな存在でした。

チームの概要

• - 設立：2004年6月
• - 本拠地：東京都
• - 運営母体：株式会社EVOエンターテイメント
• - ホームアリーナ：国立代々木競技場第二体育館（2008-09シーズンまでは有明コロシアム）

チームは、ジョー・ブライアントHCの下、「選手個々の能力を引き出すバスケ」を展開し、リーグ屈指の攻撃力を誇りました。青木康平やジョン・ハンフリーといったスター選手を擁し、観客を魅了しました。しかし、一方で守備に課題を抱え、失点が多い時期もありました。

特徴的なチーム運営

ブライアント監督は、日本人選手の育成にも力を入れ、シーズン終盤には外国人選手をベンチに下げるなど、大胆な采配も見られました。また、「選手のポジションを特定しない」という方針も特徴的でした。

チームには、「アパくん」と「チーちゃん」という犬のマスコットキャラクターがおり、2010-11シーズンからは応援怪獣としてノーバも加わりました。

歴史

2005-06シーズン

リーグ初年度は苦戦したものの、徐々に勝ち星を重ね、レギュラーシーズンを3位で終えました。ジョン・ハンフリーが得点王に輝き、ウィリアム・ピペンがベスト5に選出されるなど、個人としても輝かしい成績を残しました。

2006-07シーズン

元西武ライオンズの東尾修が社長兼GMに就任し、東京ヤクルトスワローズとの連携も開始するなど、異業種交流も積極的に行いました。しかし、選手の入れ替わりが激しく、チームは最下位に沈みました。

2007-08シーズン

大型補強により戦力を増強し、プレーオフ争いに加わりました。終盤には連勝を重ね、東地区2位でプレーオフに進出。ファイナルでは大阪エヴェッサに敗れましたが、準優勝という結果を残しました。

2008-09シーズン

レギュラーシーズンはイースタンカンファレンス2位。プレーオフではカンファレンスファイナルを制し、2年連続で決勝に進出しましたが、琉球ゴールデンキングスに敗れ、再び準優勝となりました。

2009-10シーズン

東尾GMとブライアントHCが退任し、青木幹典がHCに就任。運営会社も変更となるなど、大きな変化がありました。シーズンを通してチーム状態は上向き、プレーオフに進出しましたが、カンファレンスセミファイナルで敗退しました。

2010-11シーズン

元NBA選手のボブ・ヒルがHCに就任し、ロバート・スウィフトやジェレミー・タイラーといった新戦力を獲得。しかし、東日本大震災の影響により、シーズン途中で活動を休止しました。

活動停止とその後

2011年6月、東京アパッチはビジネスパートナーやスポンサーの確保が困難になったため、活動を停止しました。その後、新会社が設立され、東京サンレーヴスとしてbjリーグに新規参入。「東京アパッチ」は事実上消滅しました。

記憶に残るチーム

東京アパッチは、bjリーグに短い期間しか存在しませんでしたが、その個性的なチームカラーとエキサイティングなプレースタイルで、多くのファンを魅了しました。首都・東京に確かな足跡を残したチームとして、その名は今も語り継がれています。

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