岩切英司

岩切英司の経歴と野球人生

岩切英司（いわきり えいじ）は、1961年10月8日に大阪府大阪市城東区に生まれたプロ野球選手で、主に捕手として知られています。彼は城東工業高等学校に在学中、1980年春の府大会において全国制覇を果たしたPL学園との決勝で勝利し、学校に栄光をもたらしました。この試合では、後に同チームで捕手となる木戸克彦が外野手として出場しており、控えの金石昭人が完投をつかさどったものの、エースの西田真次は出場しなかったという独特の状況でした。

卒業後、岩切は社会人野球に進み、京都大丸でプレー。その後、住友金属鹿島に移籍し、1981年から1983年までの3年間都市対抗野球大会に出場しました。1983年、彼はプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから6位指名を受け入団。プロ入り後、最初の数年間は一軍の壁に苦しむも、1987年5月12日に対読売ジャイアンツ戦で一軍初出場を果たしました。

1990年には38試合に出場し、その中で7試合には先発捕手としてマスクを被りましたが、木戸克彦や嶋田宗彦といった他の捕手との競争もあり、長い期間二軍で過ごすこととなりました。1990年オフに、岩切は池田親興や大野久、渡真利克則らと共に福岡ダイエーホークスにトレード移籍しましたが、ダイエーでも吉永幸一郎の台頭により4年間で14試合出場に終わり、1994年オフに現役を引退することとなりました。

引退後は福岡ダイエーホークスで育成コーチを務め、2000年までチームに貢献しました。その後、福岡市内の複合ビルの管理業務に従事し、19年間働いた後、2020年4月からは福岡市のタクシー会社で乗務員として新たな道を歩み始めました。

岩切英司は2024年9月15日、福岡市内の病院で呼吸器不全により62歳という若さで他界しました。彼の野球人生は波乱に満ちたものでしたが、選手としてだけでなく、コーチや乗務員として地元に根付いた存在でもありました。彼の残した功績や思い出は、多くの人々の心に生き続けることでしょう。

主な記録

• - 初出場：1987年5月12日、対読売ジャイアンツ
• - 初打席：1987年5月21日、対広島東洋カープ
• - 初先発出場：1989年5月24日、対中日ドラゴンズ
• - 初安打・初打点：1989年5月27日、対広島東洋カープ

背番号は、阪神タイガース時代が40、43、そして福岡ソフトバンクホークス時代に77番を背負っていました。岩切英司の野球人生は他の多くの選手同様に、喜び、苦悩、挑戦の連続でありましたが、氏が歩んだ道は多くの人々に希望とインスピレーションを与えました。

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