岩崎なおあき

岩崎 なおあき

主に関西地方を拠点に、多方面で活躍するタレントであり、ラジオパーソナリティ、そして舞台俳優としても知られる人物。本名は岩崎直哲といい、読みは芸名と同じである。時には「ベンジャミン岩崎」の別名を用いることもある。1967年10月13日生まれ。

出生地は愛知県名古屋市だが、幼少期から青春期にかけては大阪府豊中市や兵庫県尼崎市で過ごした。仁川学院高等学校を卒業後、10代後半から20代前半にかけて、現在の盟友である妹尾和夫氏に師事し、お笑いの基礎や舞台人としての心得を学んだことが、その後のキャリアの礎となっている。

長年にわたり、妹尾和夫氏が主宰する劇団「パロディフライ」に所属し、俳優として舞台に立つ。劇団は2011年10月から2015年3月にかけて、昭和プロダクションと業務提携を結んでいた期間もある。舞台活動の一方で、ラジオの世界でもその個性的なトークスキルを発揮。

特に1990年代後半、ラジオ大阪の長寿番組『OBCブンブンリクエスト金曜』では、自身への批判的な投稿を敢えて取り上げるという異色のコーナー「きっついな～親分さん!」が話題を呼んだ。リスナーからの辛辣な一言が番組を大いに盛り上げたエピソードは、当時のリスナーにとって忘れられない思い出となっている。また、ABCラジオの看板番組の一つであった『全力投球!!妹尾和夫です』には金曜日のレギュラーとして出演するなど、人気ラジオ番組に多数出演。パーソナリティとしても、『岩崎なおあきの情報てんこ森』や『岩崎なおあきのキンキンナイトフィーバー』といった冠番組を持っていた。

特技の一つとして、クオリティの高いものまねが挙げられる。この特技を活かし、舞台上では得意のものまねを取り入れた漫談を披露し、観客を沸かせることもある。全国区のテレビ番組にも出演経験があり、フジテレビ系列の長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』内の人気コーナー『博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜』では、野球解説者・監督として著名な栗山英樹氏のものまねを披露し、好評を博した。栗山氏が日本ハムファイターズの監督に就任してからはしばらく出演がなかったものの、後継企画である『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』にて再び栗山氏のモノマネで登場し、健在ぶりを示した。

これまでのキャリアでは、1991年の「第12回ABCお笑い新人グランプリ」に本名の岩崎直哲として出場した経験を持つほか、読売テレビのバラエティ番組『ざまぁKANKAN!』に若手メンバーとして出演するなど、テレビの世界でも活動初期からその姿を見せている。現在も、RADIO BALLOONの「パロディフライアワー」、NHK大阪の「鞍馬天狗」第一話、FM OSAKAの「カモン!EXPO大作戦!」、朝日放送テレビの「せのぶら本舗」など、幅広いメディアで活躍を続けている。

私生活では、テニス、スキー、ゴルフといったスポーツを嗜む活動的な一面を持つ。また、熱心なプロレスファンとしても知られている。8歳年上の兄がいる。2人の息子がいるが、プライベートでは、2018年に離婚を経験し、近年（2022年11月時点）は高齢の母親と同居しながら生活を送っている。身長は公称160cmだが、実際は159cmであると語っている。

舞台、ラジオ、テレビとジャンルを問わず、その個性と多才な才能で関西のエンターテインメント界において確固たる地位を築いている。

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