岩崎夏子

岩崎夏子（いわさき なつこ）

基本情報

岩崎夏子は、2011年7月20日に奈良県生駒市で生まれた女流棋士で、日本将棋連盟に所属しています。女流棋士番号は90で、北島忠雄七段の門下生として将棋を学びました。文教大学付属小学校を卒業した彼女は、将棋との出会いを保育園時代の「どうぶつしょうぎ」に求めています。

将棋との出会い

彼女の将棋人生は母親の勧めと、学校に通うことになったことから始まりました。小学校に入学後、将棋教室に通い始めますが、2020年に新型コロナウイルス感染症による休校を経験します。この期間が彼女にとっての大きな転機となり、インターネット将棋を通过して「もっと強くなりたい」という気持ちが芽生えました。

プロ棋士としての成長

2023年9月24日には関東研修会にC1クラスとして入会。僅か半年後の2024年3月24日にはB2クラスに昇級し、その時点での対局数が48局となり、プロ入り資格を得ました。そして、2024年4月1日付で女流2級に昇級し、当時の現役最年少女流棋士となりました。実際、2010年代に生まれた中でプロ入りしたのは、彼女を含めわずか2人目です。

特に、里見香奈以来20年ぶりという若さでのプロ入りを果たし、女流棋士としても歴代6番目の若さを誇ります。さらに、中学に入学するタイミングでプロ入りした女流棋士としては、上田初美以来23年ぶりの快挙でもあります。2024年4月1日には女流棋士の昇級規定が改定されたため、彼女はB2から女流2級に昇級した最後の事例ともなります。

戦法と趣味

岩崎の得意な戦法は角換わりであり、その技術に対するこだわりが彼女の棋風を形成しています。また、趣味としてはスポーツ観戦や弟たちとのキャッチボールを楽しんでおり、将棋外の一面も持ち合わせています。

主な成績

女流公式棋戦

• - 第45期女流王将戦（2023年度 小学生代表）：1勝1敗

- 予選1回戦：堀彩乃女流1級に勝利
- 予選2回戦：頼本奈菜女流初段に敗退

• - 第46期女流王将戦（2024年度 小学生代表）：2勝1敗

- 予選1回戦：島井咲緒里女流二段に勝利
- 予選2回戦：中井広恵女流六段に勝利し予選決勝進出
- 予選決勝：山口恵梨子女流二段に敗退

アマチュア時代の戦績

• - 第15回小学生女子将棋名人戦 全国大会：準優勝
• - 第38回関西アマチュア女流将棋名人戦 Aクラス：準優勝
• - 第12回デイリースポーツ青少年将棋大会 関東大会 小学生クラス：優勝
• - 2023年の第17回小学生女子将棋名人戦 全国大会：優勝

表彰

彼女の技術と成績は高く評価されており、令和5年度にはいくつかの表彰を受けています。特に、文教大学学園スポーツ・学術優秀功績者表彰や私立学校児童・生徒表彰を受けています。

総括

これからの将棋界において、岩崎夏子の成長と活躍がますます期待されており、若手女流棋士の中でも特に注目される存在です。将棋を通じて彼女自身の人生を切り開く姿勢は、多くのファンや将棋界にとって刺激的なものとなるでしょう。

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