岩戸工業

岩戸工業株式会社：航空機からバスまで、幅広い分野で活躍する老舗メーカー

岩戸工業株式会社は、岐阜県各務原市に本社を置く輸送用機器関連メーカーです。1957年の設立以来、航空機やバスの部品製造、車体更新修繕など、高い技術力を活かした事業を展開し、日本の輸送産業に貢献してきました。特に、川崎重工業航空宇宙システムカンパニー、日本車輌製造、ジェイ・バスといった業界大手との緊密な協力関係を築き、信頼性の高い製品とサービスを提供しています。

バス事業：多様なニーズに対応する技術力

創業当初は川崎重工業岐阜工場の協力会社として、バス車体の製造や修繕を主な事業としていました。長年の経験と実績から培われた高い技術力は、現在もバス関連事業の基盤となっています。

岩戸工業は、様々なバス事業者からの依頼に対応し、多様なニーズに応じた製品を提供しています。具体的には、前輪上の荷物置き場の製作や、既存バスの改装、教習車への改造など、幅広いサービスを提供しています。

これまでに手がけた主なバス車両の例として、るーぷる仙台、カゴシマシティビュー、シティループ、谷汲山参道らくらくバス、飛騨・世界生活文化センターシャトルバス、スカイツリーシャトル上野―浅草線専用車、小江戸名所めぐりバス専用車、日光軌道線風バスなどがあります。いすゞ製の車両の加工を主に担当し、日野自動車の車両は東京特殊車体が担当するなど、役割分担を明確にすることで効率的な作業を実現しています。

航空機事業：高い信頼性と精密な技術

1966年から航空機部品製造にも参入し、ボーイング767やボーイング777の床下貨物扉、機体骨組みなどの製造に携わってきました。航空機部品は、高い安全性が求められるため、精密な技術と厳格な品質管理体制が不可欠です。岩戸工業は、長年にわたる経験とノウハウを活かし、高い信頼性を誇る製品を提供することで、航空業界に貢献しています。軍用機・民間機双方の部品製造・修繕にも対応できる体制を整えています。

その他事業：多様なニーズに対応する柔軟性

バスや航空機関連以外にも、クレーンのキャビン（操作室）の製造など、幅広い分野で事業を展開しています。これは、岩戸工業が持つ高い技術力と柔軟な対応力、そして長年培ってきた経験に基づくものです。常に顧客のニーズを的確に捉え、最適なソリューションを提供することにより、多様な分野からの信頼を獲得し続けています。

企業沿革とISO取得

岩戸工業の歴史は、1957年7月に岐阜市で岩戸自動車として設立されたことに始まります。1959年には各務原市鵜沼川崎町に工場を移転。1966年には航空機部品製造に参入し、事業の多角化を推進しました。1984年には社名を岩戸工業に変更。2001年には山脇工場を設置し、生産能力の拡大を図っています。2002年にはISO9001を取得し、品質マネジメントシステムの国際標準規格に適合した高品質な製品とサービス提供体制を確立しました。

まとめ

岩戸工業は、長年にわたり培ってきた高い技術力と信頼性を基盤に、航空機からバス、そしてその他の分野まで、幅広い事業を展開する老舗メーカーです。これからも顧客ニーズに対応した高品質な製品とサービスを提供し、日本の輸送産業の発展に貢献していくことが期待されます。

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