岩手県立宮古高等学校

岩手県立宮古高等学校について

岩手県立宮古高等学校（いわてけんりつみやここうとうがっこう）は、岩手県宮古市に位置する公立の高等学校で、一般には「宮高」として知られています。1923年に設立されたこの校は、地域の教育を支えてきた歴史的な学校です。2013年には創立90周年を迎え、多くの卒業生を輩出しています。

概要

宮古高等学校は、もともと「宮古町立宮古実科高等女学校」として開校し、後に県立に移管され名前が変わりました。最初は普通科および定時制課程を設置していましたが、2018年からは通信制課程も設立され、多様な学びの場を提供しています。校訓は『易経』から取られた「天行健 君子以自彊不息」で、自らを励まし続けることを大切にしています。また、校章には白銀の星と菊の葉が象徴的に表現されています。

沿革

高等女学校・新制高等学校（女子校）時代

宮古高等学校の前身となる「宮古町立宮古実科高等女学校」が1923年に開校し、1929年に「宮古町立宮古高等女学校」へと改称。その後、1931年には寄宿舎「白鴎寮」が完成し、教育環境が充実しました。1947年の学制改革により高等女学校は新制高等学校へと転換され、女性の教育にも大きく寄与しました。1949年には新制高等学校「岩手県立宮古第二高等学校」が設立され、後に併設中学校も整備されました。

旧制中学校・新制高等学校（男子校）時代

1943年に設立された「岩手県立宮古中学校」は、旧制として教育を行っていましたが、1948年の学制改革によって新制高等学校「岩手県立宮古第一高等学校」が設立されました。この学校は男子校としてスタートし、後に別の女子学校との統合により、男女共学として現在の形に至ることになります。

新制高等学校（男女共学）

1949年に岩手県立宮古第一高等学校と宮古第二高等学校が統合し、総合制の公立高等学校「岩手県立宮古高等学校」が誕生しました。この新たな学校では男女共学が始まり、定時制や通信制課程も設置されました。1950年には校歌が制定され、学校全体の気風や伝統を表しています。その後も、各種課程の整備が進み、1973年に新校舎が完成するなど、学校の発展が続きました。

部活動

宮古高等学校は、地域のコミュニティとの関わりを大切にし、さまざまな部活動が活発に行われています。全日制課程では、剣道部や野球部、サッカー部、バスケットボール部など、運動系のクラブが多く、文化系の部も充実しています。定時制課程や通信制課程でも、それぞれが持つ特性に応じた部活動が展開されており、特に音楽部や芸術部の活動は評価されています。

交通アクセス

アクセスは便利で、JR東日本山田線と三陸鉄道リアス線の宮古駅から徒歩10分の距離に位置しています。これにより、通学のしやすさも特徴の一つです。

著名な出身者

宮古高等学校は、多くの著名な出身者を輩出しています。元NHKアナウンサーの久保田茂や、覆面レスラーである坂下敬などが有名です。また、科学界やスポーツ界でも活躍する卒業生が多数いることは学校の誇りです。

このように、岩手県立宮古高等学校は多様な教育課程を持ち、地域の活性化に寄与する学校として存在しています。

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