宮古駅について
宮古駅(みやこえき)は、
岩手県宮古市宮町に所在する
鉄道駅で、
三陸鉄道と
東日本旅客鉄道(JR東日本)の接点となっています。この駅は、「リアスの港」という愛称を持ち、特に
三陸鉄道の駅として知られる存在です。JRグループ内で、宮古駅は本州の最東端に位置する駅であり、東日本全体でも最東の地点にあります。ただし、JR管理駅としては隣接する千徳駅が最も東に位置しています。
乗り入れ路線
当駅には、
三陸鉄道のリアス線とJR東日本の山田線が通っています。特に、JR山田線は宮古駅が終点です。また、
三陸鉄道のリアス線の終点としても位置付けられており、北リアス線の始発駅とされています。元は国鉄の宮古線だった区間は1981年に特定地方交通線に虐需され、
1984年から
三陸鉄道に移管されました。さらに、リアス線の当駅 - 釜石駅間は
2019年にJRから
三陸鉄道に転換されました。
このように、宮古駅は国鉄と
三陸鉄道の接続点としても重要な役割を果たしています。さらに、かつて存在した宮古臨港線は、宮古湾まで貨物輸送を行っていました。
歴史
宮古駅は
1934年11月6日に
鉄道省の駅として開業しました。以降、様々な歴史的イベントが駅に関連して起きました。例えば、
1947年には
昭和天皇の訪問に伴い、
お召し列車が運行され、
1972年には宮古線が開設されました。
1973年には
みどりの窓口が設置され、
1984年に
三陸鉄道北リアス線が開業しました。これに続き、
1987年の
国鉄分割民営化によって、当駅はJR東日本と
三陸鉄道の駅となりました。
また、
2002年に「潮風を感じる賑わう港町の駅」として東北の駅百選にも選ばれました。2011年の
東日本大震災後、駅はしばらく営業を休止しましたが、その後再開し、
2012年には「浜のまち」をテーマにした駅舎にリニューアルされました。
2019年にはJR駅舎と
三陸鉄道駅舎が統合され、より便利な施設となりました。
駅構造
宮古駅は、2面4線を持つ
地上駅であり、車椅子利用者のための昇降機付き跨線橋が設置されています。駅舎は、JRと
三陸鉄道の合同運営のために設計され、利用者にとって利用しやすい構造になっています。駅舎内部には、
みどりの窓口や自動券売機、食事処もあり、多くのサービスを提供しています。
利用状況
2022年度の
三陸鉄道の1日当たりの平均乗車人員は303人、JR東日本は61人となっています。利用者数は年々変動しており、地域の交通インフラの重要性を示しています。
駅周辺
駅前にはバス乗り場も整備されており、
岩手県北バスによる各種路線と高速バスが発着しています。地域の交通ハブとして、観光や地元の人々の日常生活にも寄与しています。
隣の駅
- - 三陸鉄道 リアス線: 磯鶏駅 - 宮古駅 - 山口団地駅
- - JR東日本 山田線: 千徳駅 - 宮古駅
このように宮古駅は、その交通の便利さと歴史的背景から、地域において非常に重要な駅といえます。