岩田ユキ

岩田 ユキ (いわた ゆき)

岩田ユキは、日本の女性漫画家、映画監督、脚本家、イラストレーター、そして作詞家（白田恵名義）として知られる多才なクリエイターです。彼女は静岡県島田市で生まれ、静岡県立金谷高等学校を卒業後、地元の企業でOLとして勤務しました。しかし、彼女のアーティストとしての道はすぐに始まります。名古屋の専門学校に進学し、卒業後には大阪の文具メーカーでキャラクターデザイナーとして働くことに。

その後、東京に移り住み、セツ・モードセミナーに在学しつつフリーランスのイラストレーターとして多くの雑誌に作品を提供。『nicola』（新潮社）や『KERA』（インデックス・コミュニケーションズ）、『zipper』（祥伝社）などのメディアで活躍し、学研などではキャラクターデザイナーとしても知られています。2000年からは映像制作の道にも足を踏み入れ、イメージフォーラムやENBUゼミナールに通い、映像と脚本について学びました。

初期のインディーズ時代には、アニメやパペットなどを使用した斬新なアート作品を発表し、数多くのインディーズ映画祭で受賞を果たしました。特に、音楽PVも手掛けるなど、活動の幅を広げました。崇高なヒューマンドラマを描いた『新ここからの景』でぴあフィルムフェスティバルにおいて受賞したことをきっかけに、彼女の作風はより深い人間ドラマへと移行します。

2007年、初の長編映画『檸檬のころ』を監督し、この作品の主題歌「hikari～檸檬のころ～」の作詞を自身の漫画の主人公である白田恵名義で行いました。彼女の絵コンテは、まるで漫画として読まれうるほどの緻密さが特徴です。

その後も、2010年にはスキマスイッチのドラマPV『8ミリメートル』で最優秀賞を受賞するなど、映像作品のクオリティを高めています。2011年には『指輪をはめたい』の監督・脚本を務め、2018年には漫画家としての活動も本格化し、作品『おナスにのって』が双葉社漫画アクションカミカゼ賞の佳作に選出されました。続いて2019年には『悪者のすべて』で小学館新人コミック大賞の青年部門に入選し、2020年からは『ピーチクアワビ』を漫画アクションにて連載中です。

主な作品

• - お別れのあいさつ (2000年、監督・脚本・美術・編集)

- 調布短編映画祭入選
- ショートブレイク大賞グランプリ

• - 僕はコッソリ泣きました (2002年、監督・脚本・美術・編集)

- 仙台短篇映画祭市川準監督特別賞

• - 檸檬のころ (2007年、監督・脚本)
• - 指輪をはめたい (2011年、監督・脚本)
• - おナスにのって (2018年)

- 双葉社漫画アクションカミカゼ賞佳作

• - 悪者のすべて (2019年)

- 小学館 新人コミック大賞 青年部門入選

• - ピーチクアワビ (2020年)

- 漫画アクション

それ以外にも、彼女は短編映画やミュージックビデオといった多岐にわたるジャンルで創作を手がけており、常に進化し続ける作家として注目されています。今後の彼女のさらなる活躍に期待が高まります。

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