岩田橋

岩田橋（いわたばし）は、三重県津市の岩田川に架かる国道23号（伊勢街道）の橋です。

歴史

岩田橋が初めて架橋された時期は正確には分かっていませんが、江戸時代初期には木橋が架けられていた記録があります。この橋の特徴は、欄干が擬宝珠（ぎぼし）で装飾されていたことです。当時、「参宮道中の橋で擬宝珠が付けられていたのは、瀬田の唐橋とこの岩田橋だけ」と言われるほど珍しいものでした。当時の橋の規模は、幅が約5.4メートル（三間）、長さが約65メートル（三十六間）でした。

その後、岩田橋は何度か架け替え工事が行われましたが、その都度、以前の橋で使用されていた擬宝珠が再利用されました。しかし、残念ながら、これらの擬宝珠は戦災によって焼失してしまいました。現在、残った擬宝珠は津市が保管しています。

現在の岩田橋は、1960年（昭和35年）に架け替えられたものです。その後、交通量の増加に対応するため、車線が拡張されています。

概要

北詰: 三重県津市東丸の内（岩田橋北交差点：国道163号・三重県道508号津港線交点）
南詰: 三重県津市本町（岩田橋南詰交差点）
車線数: 6車線

周辺の風景

岩田橋の北側には、三重県の省庁や企業の本社・支店などが集まっており、幅50メートルの8車線道路が整備されています。また、橋の北詰には、津市内唯一の百貨店である津松菱があります。一方、橋の南詰の西側には、百五銀行の本店ビルが位置しています。橋の南側は、中小の商店などが立ち並ぶ地域となっています。

岩田橋と伊勢街道

岩田橋は、伊勢街道の一部として、古くから交通の要所でした。伊勢神宮への参拝客や物資の輸送に利用され、地域の発展に大きく貢献しました。現在も、国道23号として、人々の生活を支える重要な役割を果たしています。

その他

岩田橋は中勢バイパスにも関連しています。

関連項目

伊勢街道
* 中勢バイパス

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