岩間温泉 (石川県)

岩間温泉

石川県白山市尾添に位置する岩間温泉は、かつて宿があったものの、現在はその面影はなく、自然の中にひっそりと佇む温泉です。山深い場所に位置するため、アクセスは容易ではありませんが、その分、手つかずの自然と静寂の中で温泉を楽しむことができます。特に、露天風呂（野湯）は、開放感あふれる空間で入浴できるため、多くの温泉ファンに愛されています。

泉質

岩間温泉の泉質は、塩化ナトリウム物泉です。これは、ナトリウムイオンと塩化物イオンを主成分とする温泉で、湯冷めしにくく、保温効果が高いとされています。また、肌に優しく、湯あたりしにくいという特徴もあります。岩間温泉の源泉は、下流に位置する新岩間温泉の元湯となっています。

温泉街

かつては宿がありましたが、現在は廃業しており、温泉街としての機能はありません。しかし、その代わりに、自然の中に溶け込むように存在する露天風呂（野湯）が、訪れる人々を魅了しています。この露天風呂は、整備された温泉施設とは異なり、自然の地形をそのまま利用したものであり、ワイルドな雰囲気が特徴です。

歴史

岩間温泉の歴史については詳しい記録は残っていませんが、古くから湯治場として利用されていたと考えられます。かつては宿場町として賑わった時代もあったようですが、現在は静かな山間の温泉地となっています。

アクセス

岩間温泉へのアクセスは、公共交通機関の利用が難しく、自家用車と徒歩での移動が中心となります。

車

白山一里野温泉から国道360号を通り、県道53号線へ入ります。新岩間温泉までは車で行けますが、そこから岩間温泉までは一般車両の通行ができません。新岩間温泉の山崎旅館付近の駐車場に車を停めて、そこから徒歩で約50分山道を歩く必要があります。また、県道53号線は冬季閉鎖となるため、注意が必要です。

バス

白山市コミュニティバス「めぐーる」の尾口ルートを利用し、「温泉口」バス停で下車すると、そこから徒歩約2時間10分で岩間温泉に到着します。かつては、北陸鉄道が運行する直通の路線バスも存在しましたが、現在は廃止されています。そのため、北陸鉄道石川線鶴来駅から加賀白山バスに乗り換え、「瀬女」バス停で下車、さらに「めぐーる」尾口ルートに乗り換える必要があります。また、「温泉口」に乗り入れる便は平日1往復のみとなっているため、自動車でのアクセスが無難です。

その他

岩間温泉からさらに上流へ1時間ほど歩くと、国の特別天然記念物である「岩間の噴泉塔群」があります。この噴泉塔群は、温泉の成分が凝固してできたもので、自然の造形美を楽しむことができます。岩間温泉を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

関連項目

新岩間温泉（岩間温泉からの引湯）

参考文献

なし

外部リンク

* 岩間温泉と噴泉塔 - 白山一里野温泉観光協会

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