国道360号

国道360号：富山から小松へ、山岳地帯を貫く一般[[国道]]

国道360号は、富山県富山市を起点とし、石川県小松市に至る全長約117.2kmの一般[[国道]]です。富山県、岐阜県、石川県の3県にまたがり、その大部分が険しい山間部を走ることから、変化に富んだルートとなっています。

起点と終点、そして重要な経由地

起点となるのは富山市の城址公園前交差点で、国道41号と重複しています。一方、終点となる小松市の空港西口交差点は石川県道20号小松加賀線に接続しており、他の一般[[国道]]とは接続していません。重要な経由地としては、富山県婦負郡細入村、岐阜県吉城郡河合村、同県大野郡白川村、石川県石川郡尾口村、同郡吉野谷村などが挙げられます。

山岳区間と冬季閉鎖

国道360号の大きな特徴として、山間部を走る険しいルートが挙げられます。特に岐阜県飛騨市から大野郡白川村を結ぶ天生峠区間は、豪雪地帯として知られ、毎年11月から翌年5月または6月にかけて冬季閉鎖が行われます。この区間は、深いヘアピンカーブが連続し、道路幅も狭いため、「酷道」と呼ばれることもあります。雪解け後も、道路の損傷箇所の修繕に時間を要するため、閉鎖期間はさらに延長されることも少なくありません。事実上、年間のうち通行可能な期間は限られています。

白山白川郷ホワイトロードと代替路

岐阜県と石川県の県境付近には、国道が未指定の区間が存在します。しかし、この区間は白山白川郷ホワイトロードという有料林道によって事実上接続されています。この林道は、冬季閉鎖区間を迂回する代替路として機能しており、観光客などにとって重要な役割を果たしています。

バイパス整備と歴史

国道360号の整備は、長い歴史を持っています。1974年に富山と岐阜の一部区間が一般[[国道]]として指定され、その後1993年には終点が小松市まで延長されました。近年では、富山県富山市から岐阜県飛騨市にかけて、細入バイパス、宮川細入道路、種蔵・打保バイパス、丸山バイパスなどのバイパス整備が進められ、通行の安全性が向上しています。しかし、種蔵・打保バイパスのうち、一部区間は岐阜県の財政状況などの影響で未開通のまま残っており、完成までにはまだ時間を要すると予想されています。

沿線地域と観光

国道360号沿線には、白川郷合掌造り集落など、多くの観光名所が存在します。白川郷は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れる人気の観光地です。一方で、これらの観光地へのアクセス道路としての役割も担っているため、交通量が多い区間もあります。

道路構造物と道の駅

国道360号には、数多くの橋梁やトンネルが建設されています。これらは、山岳地帯特有の地形に対応するために建設されたもので、道路の維持管理には高度な技術が求められます。また、沿線には道の駅細入（富山県）や道の駅一向一揆の里、道の駅瀬女（石川県）などがあり、ドライバーの休憩場所として重要な役割を果たしています。

まとめ

国道360号は、富山県と石川県を結ぶ重要な一般[[国道]]です。しかし、山間部を走るルートや冬季閉鎖区間、未開通区間など、他の国道にはない独特の課題を抱えています。今後、さらなるバイパス整備や維持管理によって、安全で快適な道路環境の整備が期待されます。

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