峰田明彦

峰田 明彦の生涯と業績

峰田明彦（みねだ あきひこ）は、1909年10月9日に東京で誕生しました。本名は中村芳朗です。彼は作詞家、作曲家として多岐にわたる作品を手掛け、その名は音楽界で広く知られています。様々な筆名を用い、特に松平道雄や古屋芳雄などの名前でも活動していました。彼は北海道作詞作曲家協会の理事長を務め、また旭川シンフォニックオーケストラの理事長としても活動をしていました。さらに、北海道民謡協会や北海道邦楽協会の役員として地域の音楽文化の発展に寄与しました。

音楽の道へ

早稲田大学を1934年に中退後、峰田は日本音楽著作権協会に勤務し、北海道総局長として業務に携わりました。この経験は、彼の作詞活動に影響を与えたことでしょう。氏の作詞の師は、著名な詩人である野口雨情です。峰田は民謡や童謡の世界に身を投じ、これまでに数多くの作品を発表しました。

彼の詩に曲をつけた作曲家には、弘田龍太郎や新野仁助などがいます。彼の作品は地域の人々に親しまれ、多くの人に愛される歌と共に成長してきました。

地域貢献と受賞歴

1949年には旭川歌謡協会を結成し、初代会長となり地元の文化振興に尽力しました。さらに1952年には旭川フィルハーモニー協会の理事長に就任し、地域での音楽活動を一層推進しました。また、日本音楽著作権協会の北海道出張所長としても活躍し、多くの作詞家や作曲家を支援しました。

1952年には旭川市民文化賞を受賞し、その業績が地域社会で高く評価されました。1956年には、旭川市に設置された「母の鐘」に関する詩の公募で入賞しています。また、1966年には「日本測量の歌」の作詞を手がけ、その功績により日本測量協会から感謝状を贈られました。

注目の楽曲

峰田明彦の代表的な楽曲には、以下のような作品があります。

• - おはじき（1942年）：文部大臣推薦賞を受賞。
• - 雨のお庭（1943年）：文部大臣推薦賞受賞。
• - 貯蓄の歌：大蔵大臣賞を受賞。
• - 船頭さん：元々の歌詞を補作。
• - 影法師、狸おどり、乙女の曲、月見草、うるはしの母、コタンの雨、ユナミの歌、旭川公民館こどもの歌、郷土新舞踊旭川ロンド、日本測量の歌など、多くの作品が地域や日本の音楽文化に貢献しています。

歌詞の補作

特にある作品である「船頭さん」の歌は、武内俊子が作詞、河村光陽が作曲した童謡で、1942年にリリースされました。当初、歌詞の2番には「今朝も元気な軍馬を二匹 あれは戦地へ行くお馬」という内容がありました。しかし、1946年に再発売された時に峰田の手により、「今朝もかわいい仔馬を二匹 向う牧場へ乗せてった」という歌詞に変わり、3番も全体的に書き換えられることとなりました。

峰田明彦の音楽的貢献は、その作品を通じて今も多くの人々に影響を与え続けています。彼は地域の文化を大切にしながら、その精神を音楽で表現し続けました。

もう一度検索