島尾駅

島尾駅について

島尾駅（しまおえき）は、富山県氷見市島尾にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）氷見線の駅です。この駅は、地域の足としてだけでなく、海水浴場へのアクセス駅としても歴史的に重要な役割を果たしてきました。

歴史

島尾駅の歴史は古く、1912年（明治45年・大正元年）4月5日に中越鉄道の駅として開業しました。当初は伏木駅からの延伸区間の終着駅であり、旅客と貨物の取り扱いが行われていました。

1912年9月19日: 中越鉄道が島尾駅から氷見駅まで延伸。
1920年9月1日: 中越鉄道が国有化され、鉄道省（国鉄）氷見軽便線の駅となりました。この時、旅客、手荷物、小荷物、大貨物の取り扱いが行われていました。
1922年9月2日: 軽便鉄道法廃止により、氷見軽便線が氷見線に改称されました。
1959年11月1日: 車扱貨物の取り扱いを廃止。
1960年8月1日: 手荷物、小荷物の配達、小口扱貨物の取り扱いを廃止。
1974年10月1日: 旅客と荷物の取り扱い駅となりました。
1982年4月1日: 荷物の取り扱いを完全に廃止。
1983年4月: 国鉄島尾駅市営自転車駐輪場が完成しました。
1984年4月1日: 無人駅となりました。
1987年4月1日: 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。
1990年2月26日: 駅舎が改築され、落成式が挙行されました。
2012年8月27日: 氷見線開通100周年を記念し、地元の小学校と高校の生徒が共同で制作した絵が駅舎に塗装されました。

駅構造

島尾駅は、氷見方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有する地上駅（停留所）です。かつては相対式ホーム2面2線でしたが、片方のホームは撤去されました。駅は北陸広域鉄道部が管理する無人駅です。1990年2月に完成した駅舎は木造平屋建てで、面積は50平方メートル。島尾海水浴場に近いことから、ヨットのセールを意匠とした屋根が特徴的です。駅舎内には待合室がありますが、事務室は閉鎖されています。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は、「富山県統計年鑑」に記録されています。

駅周辺

島尾駅は、島尾海水浴場との歴史的なつながりが深く、中越鉄道時代には遊園地も併設されていました。1912年には「島尾遊園」が開設され、四阿、浴場、料理場などが整備されました。当時の様子は、「富山県写真帖」にも記述されており、海水浴場としての人気が伺えます。中越鉄道の国有化後も、鉄道省経営の遊園地として賑わいましたが、1952年に宮田村が買収し、その後氷見市営の島尾海浜公園となっています。

駅周辺には以下の施設があります。

島尾郵便局
島尾海水浴場
国道415号
高岡市との境界（南へ約300m）

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）氷見線

雨晴駅 - 島尾駅 - 氷見駅

脚注

この情報は、主にJR西日本の公式サイトや関連資料に基づいています。

外部リンク

島尾駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

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