島根県道316号中村津戸港線

島根県道316号中村津戸港線

島根県道316号中村津戸港線（しまねけんどう316ごう なかむらつどこうせん）は、隠岐郡隠岐の島町を通る一般県道です。この路線は、隠岐の島町中村から津戸の津戸港までを結ぶ重要な交通路として位置づけられています。総延長は20.7kmにわたり、地域の生活や産業に密接に関わっています。

概要

隠岐郡隠岐の島町中村を起点とし、津戸に所在する津戸港へのアクセスを提供するこの県道は、観光や物流の面で地域経済に寄与しています。起点の中村は国道485号と接続しており、周囲の市町とのアクセスも良好です。

歴史

この県道の始まりは1958年（昭和28年）6月13日にさかのぼります。この日、島根県告示第525号により正式に認定されました。1960年には、周吉郡中村が西郷町に編入されたことから、起点の地名が変更されています。

次に1969年には、隠岐諸島内の複数の郡が統合され、隠岐郡が成立しました。このため、路線の起終点に関する地名表記も改められました。そして1972年には、現行の県道番号が設定されました。

2004年には、隠岐郡内の4町村が合併し、隠岐の島町が発足しました。これに伴い、全区間が隠岐の島町域のみを通る路線となり、地名表記が再度更新されました。

路線状況

この県道には一部重複区間が存在します。具体的には、島根県道44号西郷都万郡線と交差しており、隠岐の島町都万と津戸にかけての区間が重なります。

道路施設

県道316号にはいくつかのトンネルが設けられており、地域の地形にも配慮されています。代表的なものとしては、鮎返しトンネル（延長242m）や秋原トンネル（延長95m）があり、両者は2007年に完成しました。また、新武良トンネルは1,055mの長さを持ち、2000年に開通しています。

地理

この道路は、隠岐郡隠岐の島町内を走っており、地域の主要な交通手段の一つとして機能しています。通過する自治体は隠岐の島町のみに限られています。

沿線の施設

県道317号沿いには、いくつかの見所があります。例えば、隠岐の島町立北小学校、かぶら杉や銚子ダムなどがあり、地域の自然や教育施設が点在しています。また、伊賀湖というダム湖も沿線にあり、釣りやアウトドア活動を楽しむことができます。さらに、隠岐の島町立中条小学校やあいらんどパークといった施設もあり、地元住民にとっても重要な場となっています。

まとめ

島根県道316号中村津戸港線は、隠岐の島町の重要なインフラを形成し、地域経済と住民の生活を支える道路です。歴史的な変遷を経て、現在は多くの人々に利用されていることから、その重要性がうかがえます。

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