島津久頼

島津久頼（しまづ ひさより）

島津久頼は、江戸時代初期に薩摩藩に仕えた武士です。薩摩島津氏の分家にあたる家柄で、宮之城島津家を祖父に持ちます。父は敷根氏を継いでいましたが、久頼は次男として生まれました。

生涯

久頼は、兄の早世という予期せぬ出来事により、家督を継ぐことになりました。兄・頼国は後継者を残さずに亡くなったため、久頼が敷根家の当主となり、敷根蔵人頼喜と名乗るようになりました。

その後、久頼は島津家との関係を深め、寛永16年（1639年）には、藩主・島津家久の八女を妻に迎えました。さらに、寛永20年（1643年）には、後光明天皇の即位に際し、二代藩主・島津光久の名代として上洛する栄誉に浴しました。この上洛の際に、島津姓と「久」の字を授けられ、それ以降は島津筑前守久頼と名乗るようになりました。

また、正保3年（1646年）には、光久より、島津姓を代々名乗ることが許されました（ただし嫡流に限られ、次男の家は土岐姓を名乗りました）。また、敷根氏の祖先の氏である源氏（清和[[源氏]]）から、島津家が氏とする藤原氏を名乗ることも許されています。慶安2年（1649年）には、光久の家老職に抜擢され、1000石の禄を賜りました。

島津久頼は、その生涯において、薩摩藩の要職を歴任し、藩政に貢献しました。彼の事績は、薩摩藩の歴史において重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

参考文献

『本藩人物誌』 鹿児島県史料集（13）（鹿児島県史料刊行委員会）
稲葉行雄　『「さつま」歴史人名集』（高城書房出版）ISBN 4-924752-28-2

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