島津忠敬

島津忠敬（しまづ ただゆき）

島津忠敬は、江戸時代末期の武士であり、今和泉島津家の第12代当主を務めました。彼は、第10代当主・島津忠剛の庶子として生まれ、母は河野通記の娘です。

家督相続と薩英戦争

安政6年（1859年）、兄である島津忠冬が亡くなった後、忠敬は今和泉島津家の家督を継ぎました。そして、文久3年（1863年）には、薩英戦争に従軍し、その戦いにおいて活躍を見せました。この戦争は、薩摩藩とイギリスとの間で起こったものであり、忠敬もその一翼を担ったのです。

親族関係

忠敬は、薩摩藩主であった島津忠義の弟の娘婿である島津忠欽に家督を譲りました。また、異母妹には、第13代将軍徳川家定の正室となった天璋院（於一、篤姫）がいます。篤姫は、その波乱に満ちた生涯から、多くの人々に知られる存在です。

島津久光との混同

島津久光は、かつて忠敬と同じ「ただゆき」という読みの「忠教」を名乗っていた時期がありますが、両者は別人です。混同しないように注意が必要です。

関連作品

島津忠敬は、NHK大河ドラマ『篤姫』（2008年）で、岡田義徳さんが演じました。このドラマは、篤姫の生涯を描いたものであり、忠敬もその中で重要な役割を果たしています。ドラマを通して、彼の人物像や当時の歴史背景を知ることができます。

島津忠敬は、今和泉島津家の当主として、また薩英戦争に参加した武士として、歴史に名を残しています。彼の人生は、幕末の動乱期における薩摩藩の状況や、島津家の人々の繋がりを考える上で、重要な手がかりとなるでしょう。

もう一度検索