島津忠朗

島津忠朗（しまづ ただあき）は、1616年12月15日に生まれ、1676年3月30日に亡くなった、江戸時代前期の薩摩藩士です。加治木島津家の初代当主として知られています。幼名は又八郎、初名は忠平、忠明と名乗っていました。

父は薩摩藩主の島津家久であり、母は鎌田政重の娘です。兄弟には島津光久、禰寝重永がいます。正室は島津忠栄の娘で、嫡男には島津久薫がいます。

1619年、3歳の時に父の島津家久に伴われ京に上り、二条城で将軍徳川秀忠に拝謁しました。その後、江戸に下り幕府の証人を務め、1625年に帰国しています。1631年には、祖父である島津義弘の隠居領である加治木1万石と、義弘付きの家臣である加治木衆317家を拝領し、加治木島津家を興しました。この時、忠朗は加治木島津家の初代当主となりました。1636年には7800石の加増を受け、領地を拡大しています。

1659年、忠朗は領内に能仁寺を創建しました。この寺は、加治木島津家の菩提寺として、現在もその歴史を伝えています。

1676年3月30日、61歳で生涯を閉じました。家督は嫡男の島津久薫が相続し、加治木島津家はその後も続いています。

島津忠朗は、薩摩藩の重臣としてだけでなく、加治木島津家の基礎を築いた人物として、その功績は今日まで語り継がれています。

系譜

父：島津家久
母：鎌田政重（播磨守）の娘
正室：島津忠栄の娘
嫡男：島津久薫

参考文献

* 「加治木郷土史料」

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