島田大

島田 大

島田 大（しまだ まさる）氏は、1967年8月29日生まれ。現在は朝日放送テレビの報道部に記者として所属しています。かつては同局のアナウンサーであり、一時期はアナウンス業務と記者業務を兼務していた時期もあります。

栃木県宇都宮市に生まれ育ち、栃木県立宇都宮高等学校を卒業後、明治大学政治経済学部へと進学しました。大学卒業後の1993年、アナウンサーとして朝日放送（当時）に入社。同期にはアナウンサーの中浜葉月氏がいます。

アナウンサーとして幅広い経験を積む

朝日放送入社後は、早期から多様な番組で活躍しました。入社二年目には阪神・淡路大震災の取材に携わるなど、報道や情報系の番組を中心に経験を積みました。また、スポーツ中継にも携わり、全国高校野球選手権大会中継ではスタンドリポーターを務め、朝日放送ラジオのかつての中央競馬実況中継では実況を担当したこともあります。

特に、2001年4月からは朝日放送テレビの平日早朝の情報番組『おはよう朝日です』（「おは朝」）にレギュラー出演。主にニュースキャスターとして、16年3ヶ月にわたり番組を支えました。ニュース原稿は、本番前に自ら作成することもあったといいます。さらに、『おは朝』ではニュース以外の場面でも多才ぶりを発揮。番組の司会者が不在の際にはMC代理を務めたほか、「まちゃーる」名義でのロケ企画や、トレンドコーナーでの進行役を担当。特集コーナー「今朝のクローズアップ」では、防犯企画での犯人役を演じたり、共演者と夫婦漫才のようなコントを披露したりするなど、ユーモアを交えた一面も見せていました。また、2016年には舞台作品『愛しの貧乏神』にゲスト出演しています。

『おは朝』にレギュラー出演するまでの約8年間は、特定のレギュラー番組を持たず、テレビ・ラジオを問わず、出演できるほぼすべてのジャンルの番組を経験したと語っています。この幅広い経験から、新人や若手のアナウンサーに対しては、特定のジャンルにこだわらず様々な番組で場数を踏むことの重要性をアドバイスしています。

報道分野では、2000年代後半から経済担当の報道記者を兼務し、専門性を深めました。特に北朝鮮問題にも詳しいことで知られています。ラジオでは、『NEWSゆう+』での「島田大のもうかる研究所」所長や、『ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です』での経済問題解説なども担当しました。

報道記者へ転身、現場からニュースを伝える

2017年6月の人事異動を機に、アナウンス職を離れ、報道局ニュースセンターの記者に専念することとなりました。この異動では、後輩アナウンサーの高橋大作氏も共に記者に転身しており、後に大野聡美氏も加わっています。

記者転身後は、夕方の関西ローカルニュース番組である『キャスト』（後継は『Newsおかえり』）を中心に、取材や中継リポートを担当しています。現場からの報告はもちろん、番組では娯楽色の強い特集企画を手がけることも多く、アナウンサー時代に培った表現力や企画力を活かしています。『キャスト』では、一時メインキャスターが休演した際、彼が担当していた企画を引き継ぎ、「島田大のゲンバ検証」として放送したこともありました。

人物・エピソード

趣味は多岐にわたり、競馬と「酷道」巡りを挙げています。競馬に関しては並々ならぬ情熱を持ち、単なる観戦にとどまらず、一口馬主として複数のサラブレッドを保有しています。

実家は栃木県宇都宮市で中華料理店を営んでおり、北海道産の味噌と麺を使った味噌ラーメンや、宇都宮名物の餃子を自家製味噌だれで提供するスタイルが看板となっています。この店は、2007年7月にテレビ朝日の番組『いきなり!黄金伝説』でも紹介された実績があります。2016年4月からは、実店舗での営業を休止し、自家製味噌だれ餃子のインターネット販売に事実上特化しています。また、2005年に朝日放送テレビが開催した物産展「ABCデリシャスライフ2005」には、実家の中華料理店が期間限定で出店し、島田氏自身が店頭に立つこともありました。2008年3月5日には、『おは朝』の企画で「餃子のひとりごと」というブログを一日限定で開設。目標のアクセス数を大幅に上回る反響を呼びました。

アナウンサーとしてキャリアをスタートし、記者を兼務、そして専念へと立場を変えながらも、一貫して現場からニュースや情報を伝え続けています。幅広い経験と親しみやすい人柄で知られる人物です。

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