島田智哉子

島田智哉子

島田 智哉子（しまだ ちやこ、本名：嶋田 智哉子）は、1962年9月27日生まれの日本の政治家であり、歯科医師としての顔も持つ人物です。福岡県大牟田市の出身で、過去には参議院議員を1期務めました。そのキャリアは、医療分野から政界へと、異分野にわたる挑戦の連続と言えます。

歯科医師としての経歴

福岡県立大牟田北高校を卒業後、1983年に佐賀女子短期大学を修了。当初はNHK福岡放送局でニュース番組のアシスタントを務めるなど、放送の世界に携わりました。しかし、その後の進路は大きく変わり、1988年に明海大学歯学部に入学。歯科医学を修め、1994年に歯科医師免許を取得しました。臨床経験を積んだ後、1996年には埼玉県川越市に自身の歯科医院を開設し、地域医療に貢献しました。

政界への参画と参議院議員時代

歯科医師として活動する中で、島田氏は政界への道を志します。2003年11月に行われた第43回衆議院議員総選挙では、民主党の公認候補として埼玉7区からの立候補が内定していました。ところが、同年9月に民主党と自由党が合併したことで候補者の調整が必要となり、結果として埼玉7区からは自由党出身の小宮山泰子氏が擁立されることになります。これを受けて、島田氏は民主党埼玉県参議院選挙区第3総支部長に就任しました。

同年10月には、埼玉県で行われた参議院の補欠選挙に立候補。この選挙では、奇しくも同じ大学・学部の先輩にあたる自由民主党の関口昌一氏と議席を争うこととなり、惜しくもわずかな差で敗れる結果となりました。

しかし、この経験を経て、島田氏は2004年の第20回参議院議員通常選挙に埼玉県選挙区から再び挑戦。見事、初当選を果たし、念願の国政の場に進出しました。参議院議員としては、以下の委員会などで活動しました。

議院運営委員会
厚生労働委員会委員
消費者問題に関する特別委員会筆頭理事
少子高齢化・共生社会に関する調査会理事

国政を離れてからの活動と再起の試み

1期6年の任期を終え、2010年の第22回参議院議員通常選挙に再選を目指して立候補しましたが、同じ民主党の新人候補であった大野元裕氏との選挙戦に敗れ、議席を失いました。

参議院議員を失った後も、島田氏は政治活動を継続。民主党埼玉県連によって、次期衆議院議員総選挙における埼玉7区の公認候補として擁立される方針が示されました。これは、当時、消費税増税関連法案への反対から民主党を除籍され、「国民の生活が第一」（後に日本未来の党）へ移籍していた小宮山泰子氏に対する、いわゆる「刺客」候補としての位置づけでした。2012年12月16日に実施された第46回衆議院議員総選挙では、埼玉7区から立候補しましたが、自由民主党の神山佐市氏に敗れ、比例での復活当選も叶いませんでした。

その後、しばらく国政選挙からは遠ざかっていましたが、2023年7月、島田氏は所属政党を自由民主党へと移し、同党が実施した第50回衆議院議員総選挙に向けた福岡10区の支部長公募に応募しました。この公募には多数の応募がありましたが、島田氏は面接審査を通過するなど最終候補まで残りました。しかし、最終的には党員投票の結果、福岡県議会議員の吉村悠氏が支部長に選任されました。

2024年10月27日に行われた第50回衆議院議員総選挙では、再び自民党から立候補の機会を得ました。今回は、比例九州ブロックの単独候補、名簿順位第30位での擁立となりましたが、惜しくも当選には至りませんでした。

政策と思想、そして人物像

政治家としての主張としては、選択的夫婦別姓制度の導入に賛成の立場を取っています。

私生活では、夫と二人の息子がいます。趣味は子どもたちと一緒に料理をすること。好物は地元福岡を代表する味覚、とんこつラーメンです。医療分野から政界へと転じ、様々な選挙に挑戦を続けたそのキャリアは、多様な経験に彩られています。

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