島田輝記

島田輝記

島田輝記（しまだ てるき、1928年5月16日 - 2015年1月20日）は、日本の舞踊家であり、その生涯を徳島県におけるバレエと現代舞踊の発展に捧げました。日本統治下の釜山で生まれ、激動の時代を生き抜いた彼の足跡は、日本の舞踊界に深く刻まれています。

生い立ちとバレエとの出会い

本名を宮脇國雄といい、幼少期を釜山で過ごしました。第二次世界大戦後、中国で抑留生活を送る中で、歌舞団に入団しクラシックバレエを学びました。この時期の経験が、彼の舞踊家としての原点となりました。

徳島での活動

1960年に日本へ帰国後、徳島市に「島田國雄舞踊研究所」を設立し、バレエの指導を開始しました。1963年には「島田輝記バレエ研究所」と改名し、徳島におけるバレエ教育の拠点として発展させました。

1965年には現代舞踊協会徳島グループの結成に携わり、1984年には徳島洋舞家協会へと発展させ、理事として協会の運営に尽力しました。徳島洋舞家協会会長、徳島県文化協会理事、日本バレエ協会四国支部運営委員など、数々の要職を歴任し、徳島県の舞踊文化の振興に大きく貢献しました。三木雄馬など、多くの優秀なダンサーを育成したことでも知られています。

2014年には、バレエ研究所の55周年記念公演において、歌舞伎の「連獅子」に着想を得た創作舞踊「獅子の舞」で14年ぶりに舞台に復帰し、観客を魅了しました。

2015年1月20日、胆嚢癌のため徳島市内の病院で逝去。享年86歳でした。

受賞歴

日本バレエ協会舞踊文化功労賞(1993年)
徳島県表彰(1999年)
文部科学大臣表彰(地域文化功労者、2007年)
徳島県文化賞(2010年)

島田輝記は、その情熱と才能で、徳島県の舞踊界に多大な影響を与えました。彼の遺志は、島田輝記バレエ研究所を通じて、次世代へと受け継がれています。

外部リンク

* 島田輝記バレエ研究所

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