崎山嗣朝

崎山嗣朝（さきやま しちょう）は、1888年（明治21年）5月4日に生まれ、1960年（昭和35年）6月4日に没した、日本の政治家です。立憲政友会に所属し、衆議院議員を3期務めたほか、那覇市長も務めました。

生い立ちと学歴

崎山嗣朝は、沖縄県首里（現在の那覇市）で、崎山嗣記の長男として誕生しました。幼少期は石垣島で過ごし、その後、沖縄県立中学校を卒業。さらに、第七高等学校を経て、1917年（大正6年）に京都帝国大学法科大学独法科を卒業しました。

弁護士としての活動

大学卒業後、1918年（大正7年）に沖縄へ帰郷し、弁護士として開業しました。弁護士としての活動を通じて、地域社会の課題や人々の生活に深く関わり、その経験が後の政治活動に繋がっていきました。

政治家としての活動

那覇市会議員、沖縄県会議員を歴任した後、1930年（昭和5年）の第17回衆議院議員総選挙で初当選。その後、計3期にわたり衆議院議員を務めました。議員としては、沖縄県の発展に尽力し、地域社会の声を国政に届ける役割を担いました。

1943年（昭和18年）3月には、那覇市長に選出され、戦時下の那覇市の行政を担いました。市長としての活動は、戦時中の困難な状況下での都市運営や、市民生活の維持に努めたことが特筆されます。終戦後の混乱期にも、復興に向けて尽力しました。

人物

崎山嗣朝は、弁護士としての専門知識と、政治家としての行動力を兼ね備えた人物でした。沖縄の発展に情熱を燃やし、地域社会のために貢献しました。その生涯は、沖縄の近代史における重要な一ページを刻んでいます。

まとめ

崎山嗣朝は、衆議院議員、那覇市長として、沖縄の発展と人々の生活向上に大きく貢献した人物です。弁護士としての経験を活かし、政治の分野で活躍しました。戦中・戦後の混乱期にも、そのリーダーシップを発揮し、沖縄の復興に尽力しました。彼の業績は、今日でも沖縄の人々に語り継がれています。

参考資料

『沖縄県人事録』沖縄朝日新聞社、1937年。
人事興信所編『人事興信録 第14版（上）』人事興信所、1943年。
* 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。

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