ALI PROJECTの「嵐ヶ丘」は、
1993年6月9日に東芝EMIからリリースされた2枚目の
シングルです。作詞を
宝野アリカ、作曲を
片倉三起也が手掛け、
エミリー・ブロンテの
長編小説と同タイトルが付けられています。
楽曲について
タイトル曲「嵐ヶ丘」は、歌詞に「
ヒースの花」といった、原作小説を彷彿とさせるフレーズが散りばめられています。ジャケットは白地を基調とし、大きく「嵐ヶ丘」の文字、そして背景には原題である「WUTHERING HEIGHTS」が配置された印象的なデザインです。
リリース当時、オリコンなどのチャートでは目立ったヒットとはなりませんでしたが、FM NACK5の番組「
JAPANESE DREAM」において、楽曲の評価のみを対象としたチャートで
1993年5月度に3位を記録しました。この高評価をきっかけに、
ALI PROJECTの楽曲が注目を集め、後の『Wish』などの作品もベスト10圏内に入るなど、その音楽性の高さが広く認知されるようになりました。
2006年12月6日には、ストリングアルバム『Romance』でリメイクバージョンが発表され、新たな魅力が引き出されています。
収録曲
1. 嵐ヶ丘 [4:19]
楽曲のラストでは、ヨハネス・ブラームスの『ハンガリー舞曲第6番』の中間部が引用されています。
2. 舞踏会の手帖 [4:08]
3. 嵐ヶ丘(オリジナル・カラオケ)
「嵐ヶ丘」は、ALI PROJECTの初期の代表作として、その後の活動に大きな影響を与えた重要な作品と言えるでしょう。文学的な歌詞とクラシカルな旋律が融合した独特の世界観は、多くのファンを魅了し続けています。
収録アルバム
Romance (ストリングアルバム)