嶺南ケーブルネットワーク

株式会社嶺南ケーブルネットワーク

株式会社嶺南ケーブルネットワーク（通称：RCN）は、福井県敦賀市を拠点とする地域密着型のケーブルテレビ事業者です。主に敦賀市内をサービスエリアとし、ケーブルテレビ放送のみならず、高速インターネット接続、固定電話、モバイル通信サービスなど、地域社会の情報通信インフラを多角的に支えています。

設立から現在までの歩み

RCNの歴史は、地域への情報提供と技術革新への挑戦によって形作られてきました。

1986年1月20日：会社が設立され、事業の第一歩を踏み出しました。
1989年11月18日：ケーブルテレビ放送が開始され、敦賀市の一部地域でサービス提供が始まりました。
2001年7月1日：ケーブルテレビ網を活用したインターネット接続サービスの提供を開始。情報通信事業者としての幅を広げました。
2006年：全国のケーブルテレビ局に先駆け、モバイルWiMAXの実証実験に着手。無線通信分野における可能性を探求しました。
2008年：WiMAXの正式な許認可（6月16日本免許、9月9日包括免許）を取得し、関連サービスの展開に向けた基盤を固めました。
2013年10月1日：KDDIとの連携により、IP電話サービス「ケーブルプラス電話」の提供を開始しました。
2017年11月：NTTドコモの回線を利用したMVNOサービス、「ケーブルスマホ（現在の名称は『みねっとモバイル』）」を開始。携帯通信サービス市場にも参入しました。
2018年6月1日：ビデオオンデマンド（VOD）サービス「milplus（みるプラス）」を開始。契約者向けの映像コンテンツ提供を充実させました。
2023年4月1日：同じ福井県内のケーブルテレビ事業者である美方ケーブルネットワークを完全子会社化しました。
2024年3月31日：これまで提供してきた同軸ケーブル（HFC）を利用したインターネット接続サービスおよびケーブルプラス電話サービスを終了しました。今後は、より高速で安定した通信が可能な光ファイバー（FTTH）へのサービス移行を進めています。

サービス提供エリア

サービスの対象地域は、福井県敦賀市の全域となっています。

主な提供サービス内容

RCNは、多岐にわたる通信・放送サービスを提供し、地域の情報生活をサポートしています。

放送サービス

地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送を提供しています。配信システムにはJC-HITSが採用されています。光回線サービス利用者向けには、地上波放送のみをアンテナなしで視聴できるパススルー方式の「引込プラン」も用意されています。また、ラジオ放送も提供しており、特定のチャンネルでの一括配信や、アンテナケーブルをラジオに接続して直接受信するパススルー方式にも対応しています。

インターネットサービス

多様なニーズに応えるインターネット接続サービスを提供しています。

戸建て住宅向け: 高速光ファイバー回線を利用した「みねっと光1G」および「みねっと光200M」が主力です。また、手軽にWi-Fi環境を構築できる「みねっとAir」（敦賀市内限定）も提供しています。
集合住宅向け: かつての同軸ケーブルを利用したプラン（プレミアム160Mなど）は新規受付を終了し、現在はNTT西日本のフレッツ光回線を用いた「みねっと光マンションタイプ」や「menet光マンションプラン1」を中心に提供しています。戸建て向けと同様に「みねっとAir」も利用可能です。

電話サービス

KDDIとの提携により、安価なIP電話サービス「ケーブルプラス電話」を提供しています。サービスエリアは敦賀市全域ですが、2024年3月末をもって同軸ケーブル経由のサービスは終了し、光回線への切り替えが進められています。

スマートフォンサービス

「ケーブルスマホ」、現在は「みねっとモバイル」という名称で提供されるスマートフォンサービスは、NTTドコモのMVNO回線を利用しています。RCNの契約者は、このサービスを通じて携帯電話の利用が可能です。

VODサービス

契約者向けの特典として、ビデオオンデマンドサービス「milplus（みるプラス）」を提供しています。月額契約により、様々な映像コンテンツの見放題サービスを利用できます。

地域貢献と情報発信

NHK福井放送局の番組「ニュースザウルスふくい」内の「CATV便り」コーナーでは、RCNを含めた福井県内のケーブルテレビ局の取り組みが紹介されるなど、地域メディアとしての役割も担っています。

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