川島なお美 恋のサウンドグラフィティ

川島なお美のラジオ番組『恋のサウンドグラフィティ』

1983年4月10日から1984年9月30日まで放送された『恋のサウンドグラフィティ』は、川島なお美がパーソナリティを務めたラジオ番組であり、ニッポン放送や各NRN局で放送されました。この番組は、音楽を中心に構成され、リスナーとの対話を重視するユニークな形式が特徴です。ソニーが提供する枠『SONY Night Square』にて放送されました。

番組の背景と構成

『恋のサウンドグラフィティ』は、川島なお美にとって3月に終了した前番組『川島なお美 おもしろソーダ』に続くレギュラー番組であり、また彼女が文化放送で担当していた『ミスDJリクエストパレード』を卒業した後の新しいチャレンジでもありました。番組は主にリスナーから寄せられたはがきを基に進行し、時には電話を通じて直接リスナーとのコミュニケーションを図ることもありました。

川島なお美は音楽に対する情熱を持っており、ロックンロールから邦楽、洋楽に至るまで多岐に渡るジャンルの楽曲をオンエアすることで、音楽に対する深い理解と楽しさをリスナーと共に分かち合いました。具体的には、1930年代や1940年代の楽曲も放送し、この時代の音楽を若いリスナーにも親しみやすく紹介しました。

番組の特別コーナー

『恋のサウンドグラフィティ』にはいくつかの人気コーナーがありました。それらの中でも特にリスナーの悩みを聞く『シャワーのあとで』コーナーは反響が大きく、1983年に出版された川島のエッセイ集と同名です。また、当時のニッポン放送アナウンサーである上柳昌彦と共に進行されるラジオドラマコーナーは、曲のタイトルと内容を基に即興的に作り上げられ、リスナーに新たな楽しみを提供しました。

はがきコーナーや『シャワーのあとで』では、毎週異なるテーマを設け、リスナーからの投稿を募る一方で、そのテーマに関わらず面白い内容のはがきを選んで紹介する柔軟さも魅力でした。

エンディング曲とゲスト

番組のエンディング曲は、放送初期には大瀧詠一のインストゥルメンタルアルバム『NIAGARA SONG BOOK』に収録されている『青空のように』が使用されていましたが、後半にはレスリー・ゴーアの「Young and Foolish」が替わりに流されました。

また、ゲストも多彩で、1983年9月にはTHE ALFEE|THE_ALFEE、1984年には近藤真彦、沢田研二、わらべ、小田和正、中原めいこ、チェッカーズ、吉川晃司などが番組に登場しました。これにより、番組は人気アーティストたちとの対話を通じて、さらに盛り上がりを見せました。

放送局と放送時間

『恋のサウンドグラフィティ』は、ニッポン放送を制作局として、日曜日の22:00から22:30に放送されていました。その他に東北放送、東海ラジオ、朝日放送などでも放送され、幅広いリスナーに親しまれました。

このように、川島なお美の『恋のサウンドグラフィティ』は、音楽とリスナーとの交流を深める素晴らしいラジオ番組として、多くの人々に愛され続けています。

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