川島康生

川嶋 康生について

川嶋康生（かわしま やすなる、1930年8月23日生まれ）は、著名な日本の医学者であり、心臓外科の分野で多くの重要な業績を残してきた人物です。彼は国立循環器病センターの名誉総長であり、大阪大学の名誉教授でもあります。1961年に大阪大学から医学博士の学位を取得し、その後、医学の発展に寄与する多くの研究や手術法を考案しました。

略歴

川嶋康生は大阪府に生まれ、大阪府内の教育機関で学びました。1943年には大阪府池田師範学校附属国民学校を卒業し、その後、大阪府立豊中中学校を経て、京都大学の工学部に進学するも中退しました。彼は続いて大阪大学医学部に入学し、1955年に卒業しています。

その後、彼は体外循環の安全性向上に関する研究を行い、その成果として先天性心臓奇形に対する「川島手術」をはじめとした数々の新しい手術法を世界に先駆けて発表しました。これにより、川嶋は日本の心臓外科の第一人者としての地位を確立しました。また、学校法人大阪薬科大学の理事長も務めました。

年譜

• - 1951年（昭和26年）: 京都大学工学部機械工学科を中退。
• - 1955年（昭和30年）: 大阪大学医学部を卒業。
• - 1961年（昭和36年）: 大阪大学大学院医学研究科外科系博士課程を修了し、学位論文を提出。
• - 1964年（昭和39年）: 南カリフォルニア大学に留学し、その後、大阪大学医学部第一外科の講師に。
• - 1976年（昭和51年）: 大阪大学医学部第一外科の助教授に昇進。
• - 1978年（昭和53年）: 大阪大学医学部第一外科の教授となり、1990年までその職にあった。
• - 1986年（昭和61年）: 大阪大学医学部附属病院の院長に就任。
• - 1990年（平成2年）: 国立循環器病センターの病院長に。
• - 1995年（平成7年）: 国立循環器病センターの総長に。
• - 1996年（平成8年）: 同センターの名誉総長に就任。

役職及び受賞歴

川嶋は循環器病研究振興財団の理事長や産経新聞「明美ちゃん基金」の運営委員長を務めるなど、多くの役職を歴任してきました。受賞歴としては、1995年に日本医師会医学賞、1997年には紫綬褒章、1999年には大阪文化賞を受賞。また、2002年には勲二等旭日重光章を受章し、2007年には文化功労者に選ばれています。2015年には学士会アカデミア賞を受賞しました。

まとめ

川嶋康生の医学界での功績は計り知れないものであり、彼の行った数々の手術法や研究は、心臓外科医療の進歩に大きく寄与しています。その業績は日本国内にとどまらず、世界中の医療現場にも影響を与えています。

もう一度検索