川崎市等々力球場は、
神奈川県川崎市中原区の等々力緑地内に位置する
野球場です。この球場は
川崎市が所有し、
川崎市公園緑地協会によって運営・管理が行われています。
歴史
かつて
川崎市内には、当球場と
川崎球場の二つの市営硬式
野球場がありました。
川崎球場はプロ
野球チームの本拠地としても利用され、アマチュア
野球の公式戦や様々なイベントが開催されていました。しかし、老朽化のため
2000年に閉鎖され、一部が撤去されることになりました。その代替として、等々力球場は全面
人工芝に改修され、多目的利用が可能になりました。
等々力球場はアマチュアや一般利用を主目的として建設されたため、プロ
野球公式戦は開催されていません。
川崎市内では新球場の建設計画が何度か持ち上がりましたが、財政難などで実現には至っていません。しかし、
2010年に発表された「等々力緑地再編整備基本計画」に基づき、高校
野球予選や
社会人[[野球]]大会、さらにはプロ
野球の開催を視野に入れた改修が行われることになりました。
2013年には再整備計画が具体化し、
2015年のシーズンオフに既存の施設を解体、
2016年から建て直し工事が開始されました。新しい球場は、両翼100m、中堅122mの国際大会規模の
人工芝グラウンドと、1万人収容のスタンド(内野6000人、外野4000人)を備える計画でした。
2018年4月の完成を目指していましたが、廃棄物混じりの土や軟弱地盤の問題が発覚し、工事は一時中断。完成は
2020年12月へとずれ込みました。
2020年8月31日、
川崎市は完成記念式典と記念試合の開催を発表しました。新しい球場名は「等々力球場」となり、東芝とENEOSによる記念試合が予定されていました。しかし、台風の影響で試合は中止となり、10月19日に完成式典のみが行われました。
2023年からは、
ソフトボールJDリーグの
ポストシーズン会場として利用されています。2024年には、秋季関東地区高校
野球大会の会場としても利用されることになりました。
施設概要
内外野: 全面透水性人工芝
両翼: 100m
中堅: 122m
スコアボード: 電光式(LED)
照明設備: 6基
収容人員: 9,232人(内野:座席、外野:芝生席)
等々力緑地内その他の施設
川崎市等々力陸上競技場
川崎市とどろきアリーナ
川崎市市民ミュージアム
交通
JRおよび東急
武蔵小杉駅1番のりばから市バス「溝03、04、05、杉40」系統、または2番のりばから
東急バス「溝02」系統で「市営等々力グランド入口」または「市営等々力グランド前」下車後徒歩約5分
等々力球場は、地域スポーツ振興の拠点として、今後も多くの試合やイベントで利用されることが期待されています。