川崎新町駅

川崎新町駅の概要

川崎新町駅（かわさきしんまちえき）は、神奈川県川崎市川崎区渡田山王町に位置し、東日本旅客鉄道（JR東日本）の南武線支線（浜川崎支線）の駅です。駅番号はJN 52です。この地区にはかつて、東海道本線浜川崎貨物支線の小田操車場が存在しましたが、その名残は今でも構内に見られます。

歴史

川崎新町駅の歴史は1930年に遡ります。この年の3月25日に南武鉄道の貨物駅として開設され、以降4月10日からは旅客取扱いも開始しました。1943年には並行する東海道本線浜川崎貨物支線に小田操車場が開設され、さらに1944年4月1日には南武鉄道が国有化されました。その結果、当駅は運輸通信省南武線の駅となり、同時に貨物営業は廃止されました。
1973年には東海道本線の浜川崎貨物支線が廃止され、その跡地が川崎新町駅に組み込まれました。これを契機に、浜川崎行きの旅客ホームが新設され、完全単線だった南武線浜川崎支線の列車交換が可能になりました。

1987年、国鉄の分割民営化に伴い、川崎新町駅はJR東日本の駅となりました。そして2002年にはICカード「Suica」が利用可能になり、2014年には出札窓口の営業が終了しました。2022年には、自動券売機が営業を終了し、同時に無人駅化されました。

駅構造

川崎新町駅は、単式ホーム2面2線を有する地上駅で、互いのホームは地下通路で繋がっています。また、駅構内からは南武線支線と東海道貨物線が合流しており、4本の線路が運行されています。南武支線と東海道貨物線は、浜川崎駅に向かって共有するため、当駅では多くの貨物列車が通過します。これにより、貨物列車の遅延によって旅客列車が待機する場面も見受けられます。

改札を入ると、右手には男女共用のトイレがあり、飲料自販機も設置されていますが、エレベーターやエスカレーターはありません。川崎市内にありますが、特定都区市内制度に基づいて「横浜市内」の駅と扱われています。

利用状況

2020年度の川崎新町駅の1日平均乗車人員は1,134人であり、近年では小田栄駅との運賃計算の調整がありました。2016年度から2019年度のデータには小田栄駅の乗車人員も含まれていたことが記録されています。

周辺情報

川崎新町駅の周辺にはバス路線も利便性を向上させています。なお、2020年以降は小田栄駅が本設化されたことにより、ICカード乗車券の利用が可能になりました。

隣接駅

川崎新町駅の隣は、南武線支線の八丁畷駅（JN 51）、及び小田栄駅（JN 53）となります。これにより、地域内の交通の要所としての役割を持つ駅となっています。

川崎新町駅は、その歴史と構造、利用状況を含めて地域の重要な交通機関として機能しています。

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