川崎桃太

川崎桃太（かわさき ももた）

プロフィール

川崎桃太は、1915年3月3日に生まれ、2019年9月30日に104歳で亡くなった、日本の言語学者、歴史学者です。京都外国語大学の名誉[[教授]]を務めました。

生涯

山口県大津郡俵山村（現在の長門市俵山）で生まれました。1930年にブラジルに渡り、リオ・デ・ジャネイロ州のアンシェータ大学哲学科を卒業後、サン・レオポルド市のクリスト・レイ大学大学院を修了しました。ブラジルでの長年の留学生活を経て、1955年に帰国。

帰国後は、カトリック河原町教会で司祭として活動しました。その後、京都外国語大学に助手として勤務し、1975年に教授に就任。ブラジルポルトガル語学科で教鞭を執り、1992年に名誉[[教授]]となりました。

2019年9月30日、食道癌のため、104歳で生涯を閉じました。

研究活動

川崎桃太は、ポルトガル語、ラテン語の研究に力を注ぎました。特に、16世紀に日本に滞在した宣教師ルイス・フロイスの著作『日本史』の研究と翻訳に大きく貢献しました。

著書

『フロイスの見た戦国日本』（中央公論新社、2003年2月／中公文庫、2006年2月）
『基礎ラテン語文法』（国際語学社、2007年9月）
『続・フロイスの見た戦国日本』（中公文庫、2012年12月）
『フロイスとの旅を終えて今想うこと』（三学出版、2015年7月）
編著『基礎羅和辞典』（国際語学社、2011年6月）

翻訳

『回想の織田信長 フロイス「日本史」より』 松田毅一共編訳、中公新書、1973年／中公文庫、2020年
『秀吉と文禄の役 フロイス「日本史」より』 松田毅一共編訳、中公新書、1974年
ルイス・フロイス 『日本史』 松田毅一共訳、中央公論社（全12巻）、1977年 - 1980年、普及版1981年 - 1982年
『完訳 フロイス日本史』 中公文庫（全12巻）、2000年

受賞

第29回菊池寛賞（1981年）
* 毎日出版文化賞特別賞（1981年）

まとめ

川崎桃太は、言語学、歴史学の分野で多大な貢献をした学者であり、特にルイス・フロイスの『日本史』の研究と翻訳を通じて、日本の歴史研究に新たな視点をもたらしました。また、ブラジルでの留学経験や司祭としての活動など、多様なバックグラウンドを持つ人物でした。104歳という長寿を全うし、その生涯は多くの人々に影響を与えました。

もう一度検索