川端町 (前橋市)

群馬県前橋市に位置する川端町（かわばたまち）は、郵便番号が371-0041と定められている地域です。2013年時点での面積は約0.24平方キロメートルであり、比較的小規模な区域となっています。

この地域は水辺に恵まれた地理的特徴を有しています。町の西側境界沿いには、地域を代表する河川の一つである桃ノ木川がゆったりと流れています。また、北方の赤城山方面から流れ下ってくる細ヶ沢川は、町の北部を南へと流れ、この川端町の区域内で桃ノ木川と合流しています。このように二つの河川に囲まれ、水辺の景観が特徴的な土地柄と言えます。

川端という地名は、江戸時代には既に存在していたと伝えられています。当時のこの地域は、周辺地域と同様に前橋藩の領地でした。さらに歴史を遡ると、戦国時代の永禄年間（1558年～1570年）には、隣接する日輪寺村から分かれて新たな村として成立したという古い歴史を持っています。

近代における行政区画の変遷を見てみましょう。1889年4月1日に町村制が施行された際、かつての川端村は、周辺の12の村（上小出村、下小出村、北代田村、下細井村、上細井村、龍蔵寺村、青柳村、日輪寺村、荒牧村、川原島新田村、関根村、田口村）と合併し、南勢多郡に属する南橘村の一部となりました。その後、1896年4月1日には郡の統合が行われ、南勢多郡と東群馬郡が統合されたことにより、南橘村は勢多郡に所属が変更されました。そして、1954年9月1日には、勢多郡南橘村が前橋市に編入合併されたことで、この地域は正式に前橋市川端町となりました。

交通網に関しては、川端町内に鉄道駅は存在しません。しかし、主要な道路として国道17号の上武道路が地域を通っています。上武道路のうち、前橋市上細井町から前橋市田口町にかけての区間が2017年3月19日に開通し、これにより川端町の交通利便性は向上しました。一方、県道は町内を通っていません。

地域内の施設としては、確認できるものとして「コスモファーマ薬局川端店」などが存在します。

このように、川端町は江戸時代以来の歴史を持ち、二つの河川に囲まれた地理的特徴を持つ地域であり、近代には周辺地域との合併を経て前橋市の一部となり、近年では主要幹線道路の整備が進んでいます。

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