川辺村 (岡山県)

川辺村（かわべむら）

川辺村は、かつて岡山県吉備郡（現在の倉敷市の一部）に存在した村です。高梁川の下流、右岸の沖積平野に位置していました。

歴史

江戸時代には毛利氏の支配下にありましたが、元和元年（1615年）に岡田藩領となりました。この頃、山陽道の川辺宿が置かれ、交通の要衝として発展しました。

1889年（明治22年）6月1日：町村制の施行により、下道郡川辺村が単独で村制を施行し、川辺村が発足しました。この際、大字は編成されませんでした。
1893年（明治26年）10月：大洪水が発生し、村は甚大な被害を受けました。
1900年（明治33年）4月1日：郡の統合により、吉備郡に所属することとなりました。
1951年（昭和26年）4月1日：吉備郡岡田村と合併し、大備村を新設。これに伴い、川辺村は廃止されました。合併後、旧川辺村域は大備村大字川辺となりました。

地名の由来

地名の由来は、高梁川に沿った場所であることに由来します。この地域のみに「川辺」の地名が付いたのは、古代から山陽道を渡河する際の重要な地点であったためと考えられています。

産業

農業が主な産業でした。

名所・旧跡

川辺本陣跡：かつての宿場町の面影を伝える史跡です。
川辺脇本陣跡：本陣を補佐する役割を果たした脇本陣の跡地です。

参考文献

角川日本地名大辞典 33 岡山県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 岡山県の廃止市町村一覧

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