川部村 (愛知県)

川部村（かわべむら）は、かつて愛知県海東郡に存在した村で、現在のあま市の一部にあたります。

地理

川部村は、蟹江川の上流、その両岸に位置していました。この地域は、豊かな水資源に恵まれ、農業に適した土地でした。

歴史

1889年（明治22年）10月1日、町村制の施行に伴い、海東郡川部村が単独で村制を施行し、川部村として新たに発足しました。この際、大字は編成されませんでした。

しかし、川部村の歴史は長くはありませんでした。わずか1年後の1890年（明治23年）10月1日、海東郡の秋竹村、桂村、下田村と合併し、新たに井和村（いわむら）が新設されることとなり、川部村は廃止されました。合併後、旧川部村の領域は井和村川部としてその名残をとどめることとなりました。

地名の由来

川部という地名は、「川葉（かわば）」の転訛であるとされています。川葉とは、「川端（かわばた）」の下略であり、旧蟹江川と小切戸川の間の川辺に位置する村という意味合いを持っています。この地名からも、川部村が水辺の地域であったことがうかがえます。

産業

川部村の主要な産業は農業でした。蟹江川の豊かな水を利用し、米や野菜などが栽培されていたと考えられます。

参考文献

角川日本地名大辞典 23 愛知県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 愛知県の廃止市町村一覧

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