工学院大学の人物一覧

工学院大学ゆかりの人物たち

この一覧では、工学院大学の教育研究活動に貢献した教職員、社会の様々な分野で活躍する卒業生、そして大学と深いつながりを持つ著名な人物を紹介します。

大学を支えた教職員

工学院大学の教育・研究は、数多くの優れた教授陣によって支えられてきました。現在、または過去に教鞭をとった人物には、建築史家の初田亨氏や木下庸子氏、後藤治氏（後に大学理事長も務めた）といった建築分野の専門家が多く名を連ねています。彼らは、建築設計の実務や理論研究において日本の建築界に多大な影響を与えています。また、まちづくりの専門家である下田明宏氏や、日本近代文学・比較文化論の吉田司雄氏のように、多様な分野の識者が教育に携わってきました。工手学校時代には、建築家であり大蔵官僚でもあった矢橋賢吉氏が教授を務め、国会議事堂建設の中心的な役割を担いました。教育支援機構の特任教授として、附属中学校・高等学校の校長も兼任する中野由章氏のような、教育システムの構築に尽力する人物もいます。これらの教職員は、それぞれの専門知識と経験を通じて、学生たちの学びを深め、社会に貢献する人材育成に貢献しています。

各界で活躍する卒業生

工学院大学の卒業生は、産業界、学術界、文化芸術など、実に幅広い分野でその才能を発揮しています。特に建設・建築業界では、フジタの元社長である上田卓司氏、M&Aキャピタルパートナーズ創業社長の中村悟氏、ツインバード社長の野水重明氏といった経営者や、新山平四郎氏、西原吉治郎氏、木田保造氏など、多くの著名な建築家を輩出しています。彼らは、それぞれの時代の建築や都市開発に貢献し、日本の景観を形作ってきました。土木技師であり郷土史研究家の菊池山哉氏や、台湾総督府技師として活躍した建築家の梅澤捨次郎氏のような国際的に活躍した人物もいます。文化・芸術分野では、特撮番組「ウルトラマン」などを手掛けた映像製作者のうしおそうじ氏や、作家の谷崎精二氏、SF作家の笹本祐一氏、映画監督の成瀬巳喜男氏、コメディアンのハナ肇氏など、中退者を含め多くの著名人が名を連ねています。彼らは、それぞれの分野で革新的な作品や表現を生み出し、日本の文化史に足跡を残しました。また、富山市長の藤井裕久氏や南砺市市長の田中幹夫氏のように、地方行政の場でリーダーシップを発揮する卒業生もいます。その他にも、オーディオ評論家、テレビスタッフ、お笑い芸人、落語家、ジムカーナレーシングドライバーなど、多様な職業に就く卒業生が社会の発展に寄与しています。

大学と深いつながりを持つ人々

工学院大学は、その設立や発展において、様々な分野の著名な人物と深い関わりを持ってきました。大学の前身である工手学校の設立に中心的に関わった辰野金吾氏は、日本の近代建築を代表する存在です。また、名誉教授として大学に貢献した物理学者の今井功氏（文化勲章受章者）、創造工学・失敗学の畑村洋太郎氏、鉄道工学の曽根悟氏など、各分野の第一人者が工学院大学で教鞭をとり、後進の指導にあたりました。東京大学名誉教授や日本学士院会員である建築家の内田祥哉氏や、建築史家・建築家として著名な藤森照信氏も、工学院大学と関わりの深い人物です。都市計画家である高山英華氏や渡辺定夫氏、建築家の山本理顕氏なども、教職員や理事長として大学の発展に寄与しました。これらの「ゆかりのある人物」は、大学の学術的権威を高めるとともに、教育研究の方向性にも大きな影響を与えてきました。

ここに挙げた人物は、工学院大学に関係する方々のごく一部です。彼らの功績は、工学院大学の歴史を彩り、今日の大学の基盤を築き上げるとともに、社会全体の発展にも大きく貢献しています。この一覧は、工学院大学が輩出し、また関わってきた多様な人材を知るための一助となるでしょう。

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