巻山晃

巻山晃：ラジオと共に生きたアナウンサー人生

巻山晃（まきやま あきら）は、1940年10月28日に東京都文京区で生まれ、2022年11月26日に82歳で亡くなった、札幌テレビ放送（STV）の元アナウンサーです。彼のキャリアは、ラジオを中心に展開され、北海道の多くの人々に親しまれました。

幼少期からアナウンサーを志すまで

巻山は幼少期に空襲で被災し、世田谷区へ転居。小学校3年生の時、事故により右眼を失明するという困難に見舞われました。その後、父親の転勤で札幌へ移り、小学校で国語の教科書を読むことを教師に褒められたことがきっかけで、アナウンサーを志すようになります。中学生・高校生時代は放送部に所属し、アナウンス技術を磨きました。

STVでの活躍

明治大学卒業後、視覚障がいのため東京のキー局への就職は叶いませんでしたが、札幌テレビの募集広告を見て応募し、採用されました。入社後は猛特訓を重ね、片目だけで双眼鏡を覗いて競馬実況を行うなど、努力を重ねました。ラジオ番組「サンデージャンボスペシャル」や、1986年から引退まで担当した「オハヨー!ほっかいどう」など、数々の人気番組を担当し、ラジオでの活躍を「キャリアの8割」と自負していました。テレビでは平日午後の生番組「2時ワイド」なども担当しました。

1991年にはNNSアナウンス大賞ラジオ部門大賞を受賞。1990年7月にはアナウンス部専門部長、1995年7月には編成局次長・アナウンス部長、1997年6月には編成局付局長待遇となるなど、管理職としても手腕を発揮しました。

定年後もSTVに出演

2003年3月にSTVを定年退職後も、オフィスサッポロ（後の札幌映像プロダクション）に所属し、タレントとしてSTVに専属出演を続けました。2016年3月末に52年間におよぶアナウンサー業から引退。引退の理由として、早起きが辛くなったことを挙げています。52年間アナウンサーを続けられた秘訣については、「一喜一憂せずに淡々と事に当たった為長続きできたのかもしれません」と述懐しています。

主な出演番組

テレビ
ホクレンファミリーボウリング
2時ワイド
24時間テレビ 「愛は地球を救う」
ビバ! 札チョン思いっきり料理
ラジオ
中央競馬実況中継
サンデージャンボスペシャル
巻山晃のどさんこどんどん
ナイスガイ ジョッキー
ドライビングパートナー・ラジオスクランブル
どさんこアルバムベスト100
電リクワイド GO!GO!サタデイ
オハヨー!ほっかいどう
ニュース デスク
パーソナリティ
歌謡パレード
ごきげんようじ

巻山晃は、視覚障がいという困難を乗り越え、ラジオを通して多くの人々に笑顔と感動を届けました。彼の温かい声と профессионализмは、これからも多くの人々の記憶に残るでしょう。

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