市島晃生

市島晃生（いちじま てるお）は、1966年4月25日生まれの日本のテレビ番組演出家、ディレクター、そして「食べ方学会」の会長を務める人物です。その活動は多岐にわたり、テレビ業界での実績に加え、食に関する深い知識と独自の視点を持つライターとしても注目されています。

神奈川県出身の市島は、神奈川県立厚木高校を卒業後、早稲田大学商学部に進学しました。大学卒業後は、日本テレワーク、ウイルスプロダクションといった制作会社を経て独立し、自身の制作会社パブリックドメインを設立しました。彼のキャリアの中で特に重要な転機となったのは、BSフジで放送された『極皿～食の因数分解』の演出です。この番組での活動がきっかけとなり、連動企画の漫画『マンガ極皿』に本人役で登場することになりました（作品の都合上、脚色が加えられています）。また、2018年10月からはJ-WAVEのラジオ番組『OTOMESHI』のパーソナリティも務めています。

市島の食への関心は非常に深く、2017年の夏コミックマーケットで頒布した「食べ方図説 崎陽軒シウマイ弁当編」を皮切りに、「食べ方図説シリーズ」を刊行しています。このシリーズでは、特定の食品をどのように食べるのが最も美味しいか、というテーマを独自の視点で探求しています。

また、AD時代にロケ弁当の発注を担当した経験から、弁当の質がスタッフや出演者のモチベーションに大きな影響を与えることを実感したそうです。このような経験と前述の著書の内容から、ロケ弁当や宅配弁当、ケータリングに関する専門家として、メディアに出演することも多くあります。

市島が手がけた主なテレビ番組には、以下のようなものがあります。

『危篤の天才映画作家　田村昇エイド』（日本テレビ、1989年）
『カノッサの屈辱』（フジテレビ、1990年、2007年）
『TVブックメーカー』（フジテレビ、1991年）
『どうーなってるの?!』（フジテレビ、1992年-）
『料理の鉄人』（フジテレビ、1993年-）
『とんねるずのハンマープライス』（関西テレビ、1995年-）
『メトロポリタンジャーニー』（フジテレビ、1996年-）
『ウンナンのホントコ!』（TBS、1998年-）
『平成日本のよふけ』（フジテレビ、1999年-）
『フードバトルクラブ』（TBS、2002年-）
『トリセツ』（テレビ朝日、2004年）
『ワナゴナ』（TBS、2006年）総合演出
『マジック革命!セロ!!』（フジテレビ、2007年-）総合演出
『WOW FES!』（WOWOW、2009）総合演出
『世界パティスリー2009』（フジテレビ、2009）総合演出
『あの日に帰りたい』（TBS、2008-）総合演出
『お茶の水ハカセ』（TBS、2010）
『激変!ミラクルチェンジ』（TBS、2010）演出
『セロのマジカルミステリーツアー』(AXN、2012）総合演出
『誰も見たことない!映像クイズ「アリス」』（TBS、2012）総合演出
『ネプの超法則!!』（TBS、2012）
『The Evangelist プレゼンターチャンピオンシップ』（WOWOW、2012-）総合演出
『お台場政経塾』（フジテレビ、2013）演出
『極皿～食の因数分解』（BSフジ）演出
* 『奇跡の晩餐～ダイニングアウト物語』（BSテレ東）演出、プロデューサー

これらの番組は、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など、多岐にわたるジャンルを網羅しており、市島の演出家としての幅広い才能を示しています。また、ラジオ番組『OTOMESHI』では、ナビゲーターとして、食に関する情報を発信しています。

市島の著書には、『絶対にうまい食べ方』（2012年、中経文庫）、漫画『マンガ極皿』、そして同人誌として頒布している「食べ方図説シリーズ」があります。「食べ方図説シリーズ」は、崎陽軒のシウマイ弁当、たまごサンド、カツカレーなど、特定の食べ物に焦点を当て、その最適な食べ方を考察したものです。

市島晃生は、テレビ業界での活躍に加え、食に関する深い探求心と独自の視点を持つ人物として、今後も多方面での活躍が期待されています。

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