フードバトルクラブ

フードバトルクラブ（Food Battle Club）

「フードバトルクラブ」（略称FBC）は、2001年から2002年にTBS系列で放送された、早食い・大食いをテーマにしたバラエティ番組です。

概要

2001年春、大食いブームの絶頂期に、「最強のフードファイター」を決定するというコンセプトでスタートしました。番組のメインテーマ曲には、映画『アヴァロン』のサウンドトラックが使用され、番組の雰囲気を盛り上げました。

競技内容

番組の基本的なルールは、勝ち抜き戦形式です。実況、解説、ゲストによるコメント、そしてナレーションによって、競技が進行します。オープニングと決勝戦では、中世の甲冑を身にまとった勇者が登場し、大会を象徴する演出がされていました。

大会ごとの詳細

the 1st

2001年3月11日、12日にパシフィコ横浜で開催されました。優勝賞金は1000万円でした。

1st Stage: 3 Persons Break Out
1対1の寿司大食い対決。2分間でより多く寿司を完食した方が勝利。
3人連続で勝利すれば2nd Stageに進出。
同数の場合は再試合。
2nd Stage: Weight Crash
ビュッフェ形式で用意された料理を45分間で食べ、体重増加量が多い上位6名がSemi Final進出。
食材や調味料の持ち込みが許可。
世界チャンピオン3名がこのラウンドから参加。
3rd Stage: Shoot Out
1対1の大食い対決。1ラウンド15分、最大3ラウンド制。
各ラウンドで、2本の短剣から1本を選び、剣先が赤い方を引いたファイターが料理を選択。
Final
60分間で最も多くラーメンを食べたファイターが優勝。スープも完飲が条件。

the 2nd

2001年9月16日に東京ビッグサイトで開催されました。優勝：500万円、準優勝：300万円、3位：200万円。

Pre Stage: Speed Shoot Out
100人が参加し、寿司30皿（60貫）の早食い競争。上位20名が1st Stage進出。
10分以内に完食できない場合は失格。
1st Stage: Hang Over
オークション形式で、制限時間内に完食可能な数量を競り合う。落札量を完食すれば2nd Stageに進出。
2nd Stage: Weight Crash
the 1stと同様のルールで、食材の持ち込みが可能。
持ち込んだ料理は全て完食する必要があり、食べ残しは減点。
3rd Stage: Shoot Out
the 1stと同様のルールだが、料理によって制限時間が異なる。
Final
60分間で最も多く吉野家の牛丼を食べたファイターが優勝。

The King Of Masters

過去の大会の成績優秀者や、全国の大食い大会のタイトルホルダー、海外招待選手を含む計24名で争われました。優勝賞金は1000万円でした。

1st Stage: Scramble Break Out
1対1の三種早食い対決。対戦カードは抽選で決定。
3種類の料理を順番に食べ、先に完食した者が2nd Stage進出。
2nd Stage: Hang Over
the 2ndと同様のルール。
敗者復活戦 Much&fast
早食い部門と大食い部門でそれぞれ1名ずつが3rd Stageに復活。
3rd Stage: Burst Attack
ラーメン、餃子、ウーロン茶、寿司の早食い合計タイムを競う。
Semi Final Stage: Shoot Out
料理は6種類で、競技時間はルーレットで決定。
Last Stage: Final
10kgのカレーを最も早く完食したファイターが優勝。

The Speed

早食いに特化した大会で、優勝賞金は500万円でした。

Pre Stage: Bottle Attack
コーヒー牛乳10本の早飲み競争。上位20名が1st Stage進出。
1st Stage: Triangle Recoads
スポーツドリンク、寿司、カレーライスの3部門で早食いタイムを競い、上位2名がSemi Final進出。
Semi Final Stage: Speed Shoot Out
1対1の早食い対決。ダーツで決定した食材を、先に食べ終えたファイターがボタンを押すとタイマーが作動。
Final Stage: The Speed Master
3人同時の早食い対決。先に5勝したファイターが優勝。

過去の優勝者

2002年秋には「フードバトルクラブ The Max」が開催予定でしたが、後述する事件により中止となりました。

主な出演者

司会
実況：梶原しげる
解説：小林久美子、いとうせいこう、松尾貴史
リポーター：安住紳一郎、太田真一郎
リングアナ：古田信幸
レフリー：服巻浩司、藤原勝也、馬場圭介
オークショニア：菅谷勇
カウントダウン：木村郁美
ナレーション
小林清志、野田圭一、増谷康紀
ゲスト
各大会に多くのタレントや著名人がゲスト出演。

主なフードファイター

小林尊
白田信幸
高橋信也
山本晃也
立石将弘
岸義行
加藤昌浩
新井和響
赤阪尊子
射手矢侑大
山形統
小国敬史
土門健
HIRO（安田大サーカス）
渡辺剛士（現・渡辺ラオウ）
有吉弘行

スタッフ

主に『ウンナンのホントコ!』の制作チームが担当しました。

構成：高須光聖、伊藤正宏、堀田延、福田雄一、武田郁之輔
ディレクター：松藤豪、椎葉宏治、山谷和隆、渡部亮
総合演出：杉本達、市島晃生
プロデューサー：荒井昌也、山地孝英
技術協力：スウィッシュ・ジャパン、プログレッソ、アンサーズ、3×7
美術プロデューサー：橘野永、中江大志
美術デザイナー：藤井豊
美術制作：中村嘉邦
制作協力：G-yama
制作：TBSエンタテインメント（現：TBSテレビ）
* 製作著作：TBS

パロディ

『めちゃ×2イケてるッ!』で、フードバトルクラブを基にしたパロディ企画「フールバトルクラブ」が放送されました。

死亡事故と番組への影響

2002年4月、中学校で給食の早食い競争中に生徒が死亡する事故が発生しました。この事故を受け、テレビ東京系列の『TVチャンピオン 全国大食い選手権』と共に放送を自粛する方針が決定。大食いブームは終焉を迎えました。

その後

約13年後の2015年5月5日に放送された『マツコの知らない世界』で、小林尊対マツコ軍団のハンデ戦が梶原しげるの実況で復活しました。

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