市橋駅 (岐阜県)

市橋駅の概要

市橋駅（いちはしえき）は、岐阜県大垣市南市橋町に位置していた西濃鉄道市橋線の貨物駅です。この駅は、かつて市橋線の終点駅であり、その歴史の中で短期間ながら旅客駅としても利用されていました。市橋駅では主に石灰石の輸送が行われており、地域の工業や物流に貢献していました。しかし、駅は2006年に廃止され、その歴史に幕を下ろしました。

駅の歴史

市橋駅は1928年12月17日に開業しました。この時点では貨物営業のみが行われていましたが、1930年2月1日からは鉄道省からのガソリンカーが直通し、旅客営業も開始されました。これにより、大垣駅から市橋駅までの間で合計7往復の列車が運行されていました。さらに、1934年には旅客営業の休止が申請されましたが、これが拒否されることとなりました。

1935年6月16日、市橋駅の旅客営業は正式に廃止され、その後は貨物駅としての機能を維持していました。その後も何年か営業を続けていましたが、1989年頃からは事実上の休止状態に入り、ついに2006年3月31日をもって廃駅となりました。

駅の構造

市橋駅の旅客駅としての施設は詳細には分かっていませんが、1面1線のホームが存在したと推測されています。貨物取り扱いが行われていた頃には本線と三本の側線があり、石灰石を積むためのホッパーも設置されていました。引き込み線は貨車や緩急車の留置場として利用されていました。

駅周辺の状況

市橋駅周辺には河合石灰工業や清水工業の市橋工場があり、地域産業の拠点として活用されていました。また、国道417号や杭瀬川が近隣にあり、交通の要所でもありました。

廃止後の状況

市橋駅が廃止となった後、線路以外の施設は全て撤去され、残された線路も徐々に撤去されているとのことです。駅の跡地には何も残っておらず、かつての賑わいを感じさせるものはなく、静かな場所となっています。

脚注

市橋駅の閉鎖は地域住民にとっても大きな影響を与えましたが、行政や地元企業も駅の廃止に合わせた新たな地域振興策を模索しているかもしれません。市橋駅の歴史は、西濃鉄道と地域の関係の一端を示す重要な要素です。今後もこの地域の発展を見守っていく必要があるでしょう。

関連項目

• - 日本の鉄道駅一覧

市橋駅はその長い歴史の中で、地域の発展に寄与してきた駅でしたが、時代の変遷とニーズの変化に伴い、廃止されてしまいました。

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