市立小諸図書館

市立小諸図書館について

市立小諸図書館は、長野県小諸市の中心部に位置する公共図書館です。小諸市のコンパクトシティ構想に基づき、市庁舎と同じ建物「こもろプラザ」の1階に2015年（平成27年）に新築開館しました。市民の知的好奇心を満たすだけでなく、地域文化の拠点としての役割も担っています。

歴史

市立小諸図書館は、その歴史を1894年（明治27年）にまで遡ることができます。小諸義塾の塾長であった木村熊二氏が発起人となり、小諸義塾の2階に長野県初の公共図書館が設置されたのが始まりです。

その後、1906年（明治39年）に小諸義塾の閉鎖に伴い一度は閉館しましたが、1914年（大正3年）に小諸町青年団によって再開されました。1922年（大正11年）には財団法人小諸図書館の運営に移管され、1940年（昭和15年）には町営となり、小諸町立小諸図書館として新たなスタートを切りました。1954年（昭和29年）の市制施行に伴い、現在の市立小諸図書館という名称になりました。

建築概要

現在の図書館は、鉄筋コンクリート造、一部プレストコンクリート造、一部鉄骨造の複合構造で、法定1階上部には免震構造が採用されています。延床面積は約2,150平方メートルで、広々とした空間で読書や学習を楽しむことができます。

利用案内

開館時間は以下の通りです。

平日: 午前9時から午後7時まで（6月～9月は午後8時まで）
土・日曜日、祝日: 午前9時から午後6時まで

休館日は、毎週木曜日（祝日の場合は開館）、年末年始、蔵書点検期間です。

蔵書と書架の特色

市立小諸図書館の大きな特徴は、日本十進分類法にとらわれない独自の分類方法を採用している点です。「こころとからだにひろば」「ひだまりのひろば」「こもろのひろば」といったエリア名がつけられ、利用者が目的の本を探しやすくなっています。また、これらのエリア名は、図書館を訪れる人々にとって、より親しみやすく、心地よい空間を提供するための工夫でもあります。

基本理念

市立小諸図書館は、「みんなの役に立ちます」という基本理念を掲げています。これは、図書館が地域住民にとってなくてはならない存在であることを示しており、市民の学習活動や文化活動を支援するという強い意志の表れです。

アクセス

鉄道: しなの鉄道・JR東日本小諸駅から徒歩10分
自動車: 上信越自動車道小諸ICから自動車で10分

参考資料

小諸市誌編纂委員会『小諸市誌 近・現代編』小諸市教育委員会、2003年

関連情報

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