帛

帛（はく）とは

「帛」という言葉は、いくつかの異なる意味を持っています。以下にその主なものを解説します。

1. パラオの漢字表記の略称

パラオは漢字で「帛琉」と表記されることがあり、その略称として「帛」が用いられることがあります。これは、地名や国名を漢字で表す際に、一部を省略して簡略化する例の一つです。

2. 絹（きぬ）

「帛」は、一般的に絹（きぬ）そのものを指す言葉として用いられます。絹は、蚕の繭から作られる美しい光沢を持つ高級な織物であり、古代から貴重な交易品として扱われてきました。

3. 帛書（はくしょ）

帛書とは、古代中国において絹に書かれた文字や書物のことを指します。紙が普及する以前、絹は文字を書き記すための貴重な素材でした。特に重要な文書や記録、学術的な書物などが帛に書かれることが多かったようです。学者によっては、発掘された古文書全般を指して「帛書」と呼ぶこともあります。

馬王堆帛書（まおうたいはくしょ）

有名な帛書'>[帛書]]の一つに、馬王堆漢墓から出土した「馬王堆帛書」があります。これには、『老子』、『易経』、『戦国縦横家書』などの貴重な文献が含まれており、古代中国の思想や文化を知る上で重要な資料となっています。詳細については、[中国の書道史#馬王堆帛書を参照してください。

4. 帛画（はくが）

帛画とは、古代中国において絹に描かれた絵図のことを指します。帛は、絵を描くための支持体としても用いられ、宗教的な図像や人物画、風景画などが描かれました。帛画は、当時の絵画技術や美的感覚を知る上で貴重な資料となります。

このように、「帛」という言葉は、パラオの略称、絹、書物、絵画といった複数の意味を持ち、古代中国の文化や歴史を理解する上で重要なキーワードとなっています。

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