帰愁

松任谷由実『帰愁』：楽曲解説と背景

『帰愁』は、松任谷由実（ユーミン）が1979年6月20日に東芝EMIからリリースした通算13枚目のシングルです。規格品番はETP-10577。後に、1989年6月28日にCDシングルとして再発されました。

楽曲の音楽性と特徴

この曲の歌詞にある「涙雲ばかり」というフレーズは、作詞家である伊集院静のアイデアによるもの。また、歌詞が異なる「悲しみはひとりの胸に」というバージョンもレコーディングされています。

1992年頃に『月刊カドカワ』で『帰愁』が特集された際、「何だかミョーに歌謡曲」と評されました。そのインタビューでユーミン自身は、この曲を「継子です」と表現し、「この『帰愁』って曲は大っ嫌い! もう消してしまいたい! 出した時はブレイクすると思ったのに…」と語っています。また、後年ラジオ番組『サウンドアドベンチャー』でリクエストによりこの曲が流れた際にも、「嫌いなんだよな〜、この曲」と漏らしていました。

リリースと記録

『帰愁』は1979年6月20日に東芝EMIから発売。オリコンチャートでは、登場週数は4週、チャート最高順位は週間89位、累計0.9万枚のセールスを記録しました。

収録曲

Side A:
1. 帰愁 -Melancholy-
Side B:
1. 稲妻の少女 -She's A Lightning Bolt-

作詞・作曲：松任谷由実／編曲：松任谷正隆
参加ミュージシャン:コーラス（#2）：山下達郎

研ナオコによるカバー

1985年11月1日、研ナオコがこの曲をカバーし、キャニオン・レコードからアルバム『Deep』と同時にシングルとしてリリースしました。このカバー版のリリースから2か月後、研ナオコは『第36回NHK紅白歌合戦』に出場し、『帰愁』を歌唱しました。

研ナオコ版収録曲

1. 帰愁
作詞・作曲：松任谷由実、編曲：鷺巣詩郎
2. 女友達
作詞：竹花いち子、作曲：福島邦子、編曲：奥慶一

楽曲へのリンク

* 松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ

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