常在寺 (岐阜市)

常在寺の概要

常在寺（じょうざいじ）は、岐阜県岐阜市に位置する歴史ある寺院であり、日蓮宗に属する京都妙覚寺の旧末寺です。正式名称は、鷲林山常在寺（しゅうりんざんじ）で、戦国時代に名を馳せた斎藤道三に深く結びついています。この寺院は、特に斎藤氏の菩提寺として知られており、重要文化財に指定された斎藤道三とその子・斎藤義龍の肖像画を所蔵しています。

歴史的背景

常在寺は、1450年（宝徳2年）に美濃国守護代の斎藤宗円の子である斎藤妙椿によって設立されました。彼は、妙覚寺から世尊院日範を招いてこの寺を築いたとされています。この時期、寺院は急速に発展し、斎藤道三がもたらした後の戦国時代において、斎藤氏にとって重要な拠点となっていきました。

道三は、長井新左衛門尉と共に美濃国の支配を確立し、寺院の保護を行いました。道三の信仰により、この寺は地域の民にとっても重要な存在となり、何世代にもわたり受け継がれてきました。今では、美濃地域および多くの観光客にとって、文化的なシンボルとなっています。

文化財

常在寺には、国の重要文化財にも認定されている「絹本著色斎藤道三像」と「斎藤義龍像」が展示されています。これらの肖像画は、斎藤道三や義龍の姿を伝えるものであり、歴史を学ぶ上で貴重な資料となっています。

拝観の情報

常在寺は、基本的に年中無休で拝観可能ですが、寺の行事が行われる際には一時的に拝観が制限されることがあります。特に、毎年4月の第1土曜日には「道三まつり」に合わせて「斎藤道三公追悼法要」が執り行われ、この2日間は入場が無料となります。

夏季の拝観時間は9:00から17:00、冬季は10:00から16:00です。大人の拝観料は150円、小人は100円と、手頃な料金で歴史ある寺院を訪れることができます。

アクセス

常在寺へのアクセスは非常に便利です。岐阜駅および名鉄岐阜駅から岐阜バスに乗り、「本町一丁」バス停で下車後、徒歩約3分で到着します。また、帰りのバスについては「大仏南・妙照寺前」停留所を使うと便利です。ただし、周辺の道路は一方通行が多いため、注意が必要です。常在寺と岐阜大仏-正法寺の間は徒歩で約2分ほどの距離となっています。

このように、常在寺は岐阜市における文化的、歴史的な貴重な遺産を有する場所であり、観光や学びの場として訪れる価値があります。

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