常滑競艇場

常滑競艇場について

常滑競艇場（とこなめきょうていじょう）は、愛知県常滑市に位置する競艇場です。1953年7月20日に開場し、以来多くの競艇ファンに親しまれてきました。キャッチコピーは「とことんハッピー」、愛称として「BOAT RACEとこなめ」を使っており、2009年までは「とこなめボート」という名称でした。

開催地と歴史

常滑市を主な開催場所としていますが、1964年までは隣接する半田市でも競走を行っていました。市内は有名な焼き物の街であるため、場内には大きな招き猫の陶器が飾られており、観光の一環として楽しむこともできます。また、かつては地元の企業INAX（現在のLIXIL）が陶芸ルームを設けていましたが、2012年に閉鎖されました。

レースと観戦

競艇場の入場料は第9競走以降無料で、指定席の販売は第8競走までです。2021年には観戦スタンドの改築が行われ、8つの飲食店が閉店したものの、一部は新たなスタンドに移転しています。

常滑競艇場で行われるレースは主に愛知県名古屋のボートピアと中部国際空港内のオラレセントレアで発売されています。また、2013年から全国総合払戻サービス「どこでもはらいおん」が導入され、他のボートピアで購入した舟券もこちらで払い戻せるようになりました。

コースと特徴

競走水面は自然の海水で、潮の満ち引きは水門のおかげでほとんど影響を受けません。バックストレッチは広く、名鉄線の車窓からはターンマークが小さく見えます。しかし、他の競艇場に比べ多様な決まり手が出やすいのが特徴で、先頭選手が3周目に突入すると警告音があります。

最近では2023年5月から実況手法が変わり、平和島や桐生のアナウンサーが担当しています。これまではメディアターナーに所属するアナウンサーが実況を行っていましたが、彼らも他の事務所に転籍しています。

開催される競走とマスコット

競艇場では「トコタン特別」などの名が付いた特別競走や企業杯として「INAX杯とこなめ大賞」なども開催されます。「トコタン」はこの場のマスコットキャラクターで、常滑市公式のキャラクターにも選ばれました。

アクセスと便利な交通手段

競艇場へは名鉄常滑線の常滑駅から徒歩5分、または知多バスのボートレース北停留所から徒歩3分と非常にアクセスが良好です。常滑インターチェンジからも約5分で到着でき、約3000台の無料駐車場があります。

メディア特集

常滑競艇場は、重賞レースの開催に際してラジオやテレビで広報活動を行い、特に地元メディアとの連携が強いです。公式YouTubeチャンネル「にゃんこの目」では、元競艇選手や講談師が進行役を務める番組も配信されています。

常滑競艇場は、レースのスリルと楽しさの中に、地域の文化や歴史を感じることができる特別な場所です。

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