幌加駅

幌加駅（ほろかえき）

幌加駅は、かつて北海道河東郡上士幌町字幌加に位置していた、日本国有鉄道（国鉄）士幌線の駅でした。電報略号はホカ。地域の木材輸送を担い、人々の生活を支えましたが、1987年の士幌線全線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1939年（昭和14年）11月18日 - 開業。一般駅として、地域の発展に貢献しました。
1947年（昭和22年） - 帯広営林局上士幌営林署が貯木場を設置し、専用側線が敷設。木材輸送の拠点としての役割を担いました。
1955年（昭和30年）12月20日：電燈駅化。道内から無電燈駅が消滅し、利便性が向上しました。
1970年（昭和45年）9月10日 - 荷物と車扱貨物以外の貨物の取り扱いを廃止し、無人駅化。合理化が進められました。
1978年（昭和53年）
12月20日 - 貨物の取り扱いを全面廃止。貨物輸送の役割を終えました。
12月25日 - 糠平 - 十勝三股間の列車運転を休止。バスによる代行輸送が開始されました。当時の駅周辺には、わずかな民家が残るのみでした。
1987年（昭和62年）3月23日 - 士幌線の全線廃止に伴い、廃駅。バス路線に転換され、地域住民の足として利用されました。

駅名の由来

駅名は、地名に由来します。駅の南で音更川から分かれる幌加川（幌加音更川）のアイヌ語名、「ホㇿカナイ (horka-nay)」（逆戻りする・川）が語源です。これは、音更川から分かれ、ウペペサンケ山へ向かって上っていく川の様子を表しています。

駅構造

駅舎は構内の東側にあり、島状の単式ホーム1面1線と、貨物ホームに繋がる貨物線を有していました。駅裏側には貨物積卸用の副本線があり、営林署のストックヤードへの専用線が伸びていました。無人化後は貨物線と専用線は撤去されましたが、副本線は残されました。

駅跡・周辺

駅舎は取り壊されましたが、ホームと線路は残存しています。保存団体によりレプリカの駅名標が設置され、往時の面影を伝えています。駅跡周辺には、以下の施設があります。

国道273号
北海道開発局帯広開発建設部幌加除雪ステーション

路線廃止後の代替バスも過疎化により廃止され、現在は帯広 - 糠平 - 旭川間のノースライナーみくに号が代替交通手段となっています。駅跡周辺には停留所は設置されていません。

隣の駅

日本国有鉄道

士幌線

糠平駅 - 幌加駅 - 十勝三股駅

※列車運転休止・バス代行輸送化の際、糠平 - 幌加間にスキー場入口バス停、幌加 - 十勝三股間に幌加温泉入口バス停が新設されました（時刻表には掲載なし）。

外部リンク

上士幌町　旧幌加駅跡'>上士幌町　旧幌加駅跡
北海道廃止ローカル線の旅 - 士幌線 　幌加駅現役時代からの変遷'>北海道廃止ローカル線の旅 - 士幌線 　幌加駅現役時代からの変遷

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