上
士幌町(かみしほろちょう)は
北海道河東郡に位置する
町で、自然豊かな環境と歴史的な背景を持つ地域です。この
町は
十勝総合振興局の北部にあり、周囲には多くの
町が隣接しています。南側は
士幌町、北側は
上川町や
北見市と接し、約80%が
山地や
原野で覆われています。
地理と自然環境
上
士幌町の北部には
大雪山があり、その山岳地帯は
大雪山国立公園に指定されています。この地域は平坦な土地が少なく、特に南部は緩やかな丘陵が広がっています。
町内には多数の山々や河川が流れ、美しい自然景観を形成しています。主な山には、
ニペソツ山(2,013m)、
音更山(1,932m)、温泉山(1,254m)などがあります。さらに、音更川や士幌川といった川も
町を潤しています。
人口の変遷と対策
上
士幌町の人口は1955年に13,608人に達した後、減少傾向が続きました。
2015年の国勢調査では、人口は4,765人にまで減少しましたが、
町の子育て支援策が功を奏し、
2016年には4,917人に増加しました。その取り組みが評価され、2019年にはSDGs推進副本部長賞を受賞し、2021年度にはSDGs未来都
市に選定されました。これらの政策は
町内の住民の生活の質を向上させ、地域活性化につながっています。
気候と風土
上
士幌町は湿潤
大陸性気候に属し、冬の寒さが厳しいことが特徴的です。
降雪量が多く、
豪雪地帯にも指定されています。気温は冬季には-20℃を下回ることが珍しくなく、四季の変化が顕著です。この気候はスキーなどのウィンタースポーツが盛んな理由の一つにもなっています。
歴史的背景
1896年に開拓が始まった上士幌地区は、当初交通の便が悪く、入植者が少ない地域でした。しかし、
1926年に
士幌線が開通すると状況は一変し、入植者が増加しました。
1931年に上士幌村として独立し、その後
1954年に
町制施行し上
士幌町と名付けられました。
教育機関と公共施設
町内には、
北海道上士幌高等学校、上
士幌町立の中学校と小学校があります。さらに、
認定こども園も設立されており、地域の子供たちの教育環境が整っています。
経済と産業
上
士幌町の産業は大きく分けて、
農業や
林業と、
観光業に分かれています。特に、十勝ナイタイ
和牛やミルクジャムといった特産品が有名です。
農業協同組合の同士とともに、地域経済を支えています。
観光地としては、冬の祭事である「上士幌ウィンターバルーンミーティング」や「
北海道バルーンフェスティバル」が開催され、多くの訪問者が集まります。また、昔の国鉄
士幌線の
橋梁や遺構もあり、歴史的な
観光資源としても注目されています。
まとめ
上
士幌町は自然、歴史、文化、産業が調和した地域であり、地域活性化に積極的な取り組みがなされています。これからもその魅力を発信し、多くの人々に知ってもらうことが期待されています。