平尾順平

平尾順平：地域を繋ぐ社会起業家

平尾順平氏は、1976年生まれの日本の社会起業家です。特定非営利活動法人ひろしまジン大学の代表理事として、地域の人々や文化を結びつける活動に尽力しています。また、コメンテーターやラジオパーソナリティとしても活躍し、多方面から広島の魅力を発信しています。2023年春からは、広島市立大学社会連携センターの特任准教授にも就任しました。

生い立ちとキャリア

広島市安佐北区可部出身の平尾氏は、広島市立亀山中学校、広陵高等学校を経て、2000年に広島市立大学国際学部を卒業しました。大学卒業後は、日本国際協力センター（JICE）に入団。国際協力機構（JICA）への出向も経験し、東南アジア、中央アジア、中米、アフリカなどで人材育成支援に携わりました。

2007年にJICEを退職し広島に戻った後、スティーブン・リーパー氏との出会いを経て、広島平和文化センターに職員として勤務。2007年には、映画『不都合な真実』の自主上映をきっかけに市民グループ「from grassroots 広島」を設立しました。

2010年3月に広島平和文化センターを退職し、同年5月に任意団体ひろしまジン大学を設立（2012年から特定非営利活動法人）。地域に根ざした学びの場を提供し、市民の主体的な活動を支援しています。

多様な活動

平尾氏は、ラジオパーソナリティとしても活躍しました。2011年12月から2019年5月まで、RCCラジオ『勝手にトークひろしま!』でメインパーソナリティを務め、広島の話題を軽快なトークで届けました。また、広島市立大学同窓会の会長も務めるなど、幅広い分野でリーダーシップを発揮しています。

ひろしまジン大学では、「学長」の肩書を返上。市民がつくる大学に「長」は不要という考えを示しました。2016年5月には、オバマ大統領の広島訪問の際、RCC中国放送の番組に出演し、広島県知事や広島大学教授と共に、歴史的な瞬間について語りました。

2017年6月からは、広島市の「ピースツーリズム推進懇談会」の委員を務め、平和な観光のあり方について提言しています。また、広島県主催の「ひろしま里山ウェーブ」では、東広島市のメンターとして、地域活性化を支援しています。

2019年10月には、平尾氏がプロデュースしたJR広島駅での外国人向けボランティアガイド「HELLO!HIROSHIMA PROJECT」がグッドデザイン賞を受賞。広島の魅力を伝える革新的な取り組みとして評価されました。

人柄とエピソード

平尾氏は、広島市安佐北区可部で育ちました。小学4年生の時にソウルオリンピックで体操競技に興味を持ち、広陵高校で体操を習い始めました。大学時代にはバンド活動に熱中し、ドラムを担当していました。

大学2年生の時に香港を訪れたのをきっかけに海外旅行に目覚め、エジプト、ヨルダン、シリア、トルコ、ギリシャ、イタリアなどを旅しました。大学3年生の時には1年間休学し、中国から東南アジア、ポーランドまでバックパックで旅をしました。イランで出会ったODAの仕事をしている日本人との出会いが、後のJICEへの就職に繋がりました。

学生時代にシリアを旅した際、ヒッチハイクでお世話になったおじさんに言われた「Enjoy Syria」という言葉が、ひろしまジン大学を作るきっかけになったと語っています。

現在、平尾氏はプロデューサー、講師、パネリスト、モデレーター、ファシリテーター、コーディネーター、メンターとして、広島県内外の様々なイベントやシンポジウムに出演し、幅広い分野で活躍しています。

現在の出演番組

* イマナマ!（RCCテレビ）：毎週水曜レギュラーコメンテーター

平尾順平氏は、広島を愛し、地域を盛り上げるために情熱を注ぐ、魅力的な社会起業家です。

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