平岡頼重

平岡頼重（生年不詳 - 寛文13年9月10日（1673年10月19日））は、江戸時代前期に活躍した旗本です。彼は美濃徳野藩の世継ぎという立場にありました。徳野藩の2代藩主である平岡頼資の次男として生まれ、母は内藤政長の娘でした。正室には山角時平の娘（内藤頼長の養女）を迎えています。

頼重は徳野藩の嫡子でしたが、父である頼資の晩年に、庶兄である平岡新十郎との間で激しい家督争いを繰り広げました。この争いが原因となり、承応2年（1653年）に父・頼資が亡くなった後、徳野藩は幕府によって改易という処分を受けることになりました。

しかし、頼重自身には美濃国羽栗郡および中島郡内に1000石が与えられ、平岡家の家名存続が許されました。その後、彼は徐々に加増を受け、最終的には6000石を領する大身旗本として、その地位を確立しました。平岡家はその後も存続し、明治維新を迎えるまでその家名を保ち続けました。

彼の生涯は、家督争いという困難に直面しながらも、最終的には旗本として家名を存続させたという点で、特筆に値します。徳野藩自体は改易となりましたが、頼重個人の力量と、幕府の温情によって、平岡家は歴史に名を残すことになったと言えるでしょう。

養子には、有馬康純の三男である平岡頼恒を迎えています。

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