平戸市切支丹資料館

平戸市切支丹資料館は、長崎県平戸市に位置し、隠れキリシタンに関する資料を専門に収蔵・展示している施設です。この資料館は、1982年（昭和57年）に開館し、平戸市振興公社によって管理されています。

歴史的背景

平戸は、フランシスコ・ザビエルをはじめとするイエズス会宣教師によって、早い時期からキリスト教（カトリック）が伝えられた地です。特に、資料館が位置する根獅子地区を含む平戸島西海岸や、対岸の生月島では、江戸時代初期に多くのキリシタンが弾圧により殉教しました。その後も、明治時代に至るまで厳しい禁教令の下、隠れキリシタンたちは密かに信仰を守り続けてきました。現在でも、一部の地域では隠れキリシタンの信仰が受け継がれています。

展示内容

資料館には、隠れキリシタンが信仰の対象としたマリア観音や納戸神、禁教を命じる高札、踏絵などの貴重な資料が展示されています。これらの資料を通じて、当時の信仰の様子や、弾圧の中でも信仰を貫いた人々の歴史を学ぶことができます。また、この地域が弥生時代から人が生活していた場所であったことを示す遺跡も存在し、出土した人骨や腕輪なども展示されています。

利用情報

• - 開館時間: 9:00 - 17:30
• - 休館日: 毎週水曜日、12月29日 - 1月2日
• - 入館料: 一般200円、高校生150円、小・中学生70円（団体割引あり）

所在地とアクセス

• - 所在地: 〒859-5381 長崎県平戸市大石脇町1502番地1
• - アクセス: 平戸ふれあいバス「根獅子」バス停から徒歩5分。平戸市街から車で約30分。

周辺情報

資料館の周辺には、以下の観光スポットがあります。

• - 根獅子海水浴場: 日本の水浴場88選にも選ばれた美しい海水浴場。
• - おろくにんさま: 「うしわきさま」とも呼ばれ、資料館奥の林の中にある隠れキリシタンの聖地で、殉教者を葬った場所。
• - 長崎県道19号平戸田平線

外部リンク

• - 公式ウェブサイト

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