平松省二

平松 省二

平松 省二（ひらまつ しょうじ）は、1971年10月20日に福島県河沼郡湯川村で生を受けた、日本の元プロ野球選手です。現役時代は右投げ右打ちの投手として、北海道日本ハムファイターズに所属しました。

アマチュア時代とプロ入り

地元の会津農林高校を卒業した後、1990年には社会人野球の強豪、ヨークベニマルに進みました。ここでは投手としてチームの主軸を担い、都市対抗野球大会への出場に貢献するなど、その実力を培いました。

社会人での活躍が認められ、1995年のプロ野球ドラフト会議において、日本ハムファイターズから5位指名を受け、プロの門を叩きました。この時、同期入団の沼田浩投手、黒木純司投手と共に、それぞれの名字の頭文字をとって「NHKトリオ」という愛称で呼ばれ、球界から注目を集めました。

プロ野球選手としてのキャリア

プロの世界に入った平松投手は、オーバースローからの投球スタイルと、切れ味鋭いSFF（スプリットフィンガードファストボール）を得意球としました。しかし、一軍の舞台で定着するには至らず、プロとしての勝利を手にすることはできませんでした。

一軍での登板機会は決して多くはありませんでしたが、いくつかの印象的な記録を残しています。プロ初登板は1996年4月9日、西武ライオンズとのシーズン開幕戦（西武ライオンズ球場）でのことでした。7回裏にチーム3番手として救援のマウンドに上がり、1イニングを投げ2失点を記録しました。この登板の際、西武の高木浩之選手からプロ入り初の奪三振を奪っています。

また、プロ初先発は、同じく1996年5月6日、近鉄バファローズ戦（藤井寺球場）で果たしました。この試合では先発としてマウンドに上がり、4回途中で降板。3失点（自責点2）という内容でした。

プロ野球選手としてのキャリアを通じて、背番号は「32」を着用しました（1996年から2000年）。

現役引退後

2000年シーズン限りでプロ野球選手としてのユニフォームを脱いだ後は、そのまま北海道日本ハムファイターズのチームスタッフとして籍を置き、打撃投手に転身しました。裏方としてチームを支える立場となり、多くの選手たちの練習をサポートしました。打撃投手としては、2001年から2006年まで、背番号「96」を背負い、チームに貢献しました。

プロでの白星を挙げることは叶いませんでしたが、社会人野球での活躍、そしてプロ入り後にチームを支え続けた功績は、彼の野球人生における重要な一ページと言えるでしょう。

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