平藤眞吾

平藤眞吾（ひらふじ しんご）

平藤眞吾は1963年10月15日に大阪府豊中市で生まれた将棋棋士であり、賀集正三七段に師事しています。棋士番号は199で、将棋界において多彩な実績を残しています。

棋歴

彼の将棋人生は1980年10月に始まりました。16歳で奨励会に5級として入会したものの、昇進は遅いスタートとなりました。20歳で二段に昇段したものの、その後4年間は昇進がなく、24歳で三段になりました。この年齢は、当時の三段昇段の年齢制限である25歳に近く、ギリギリでの昇段でした。

三段リーグでは6期にわたり在籍し、特に6期目には15勝3敗という成績で2位となり、27歳で念願の四段に昇段しました。プロ入り時の同時昇段者は7歳下の藤井猛でした。

1998年度の第24期棋王戦では本戦入りを果たし、続いて2001年度の第9期銀河戦では7連勝を飾り、ベスト8に進出しました。また、2003年度の第44期王位戦でもリーグ入りをしたものの、渡辺明らに勝利しながらもリーグ残留には失敗しました。

彼は順位戦C級2組において、8勝2敗を3回、7勝3敗を4回記録し、安定した成績を収めていましたが、昇級には難航していました。しかし、41歳のときに迎えた第63期順位戦では再び8勝2敗を達成し、3位に入ったことから初めての昇級を果たしました。この期間中、平藤は実際に15局指し、その中には同じく千日手が5局もあったために特異な経験も積んでいます。その後、彼は第81期までの18期にわたりC級1組に在籍し続けました。

棋風

平藤の棋風は「何でも指す」とされており、オールラウンドプレーヤーとして知られています。居飛車と振り飛車の戦法を駆使し、さまざまな局面に対応する能力が求められる将棋界において、多彩なアプローチを持つ棋士として高く評価されています。

人物・エピソード

彼の兄弟子には前田祐司や西川慶二がいます。1993年4月からは一時期、関西研修会の幹事を務めていたこともあり、将棋の普及や研習にも貢献しています。三段リーグでの高勝率は69勝39敗ながら、特に悪成績が目立った棋士と対戦することもありました。

また、三段リーグ時代に同じく三段だった井上慶太との対局では、二歩に関する珍しいエピソードが残っています。井上が必敗形に陥る場面で、平藤は二歩の危険性を誘う形として自らの持ち駒を捨て、その結果として自身が二歩を打つという思わぬ展開が起こりました。

356ページにも及ぶ将棋年鑑のアンケートにおいては、コンピューターがプロ棋士を破る未来に対して、平藤は他の棋士とは異なる楽観的な意見を述べており、若い頃から将棋界の変化に興味を示していました。

昇段履歴

• - 1980年: 5級（奨励会入会）
• - 1983年: 初段
• - 1987年: 三段（1988年4月から三段リーグ）
• - 1991年: 四段（プロ入り）
• - 1996年: 五段（公式戦100勝）
• - 2002年: 六段（公式戦120勝）
• - 2011年: 七段（公式戦150勝）

このように平藤眞吾は、数々の経験と成果を持つ将棋棋士として、その名を将棋界に刻んでいます。

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