平雅行

平雅行

平雅行（たいら まさゆき、1951年7月10日 - ）は、日本史学者であり、特に中世仏教史を専門としています。大阪市出身で、現在は京都学園大学教授、そして大阪大学名誉教授の肩書を持っています。

経歴

1975年に京都大学文学部史学科を卒業後、1981年には京都大学大学院文学研究科博士後期課程を単位取得満期退学しました。その後、研究者としてのキャリアをスタートさせ、1984年に京都橘女子大学文学部助教授に就任。

1986年に関西大学文学部助教授、1989年には大阪大学文学部助教授と、着実にその地位を確立していきました。1993年には、「日本中世の社会と仏教」の研究で大阪大学より文学博士の学位を取得しています。

1996年、大阪大学大学院文学研究科教授に昇進し、長年にわたり教鞭を執りました。2015年に大阪大学を定年退任し、名誉教授となりました。退任後は、京都学園大学特任教授として、引き続き研究・教育活動に携わっています。

著書

平雅行は、中世仏教史に関する多数の著書を発表しています。主な著書としては、以下のようなものがあります。

『日本中世の社会と仏教』 塙書房 1992
『親鸞とその時代』 法藏館 2001
『歴史のなかに見る親鸞』 法藏館 2011、改訂版 法藏館文庫 2021
『鎌倉仏教と専修念仏』 法藏館 2017
『法然　貧しく劣った人びとと共に生きた僧』 山川出版社・日本史リブレット人 2018

これらの著書を通して、平雅行は日本中世の仏教史、特に親鸞や法然といった人物、そして彼らが民衆に与えた影響について深く掘り下げています。また、鎌倉仏教における専修念仏の展開についても詳細な研究を行っています。

共編著

単著以外にも、共同研究の成果として以下の書籍を編著しています。

『日根野と泉佐野の歴史』小山靖憲共編 和泉書院 1995
1 荘園に生きる人々 『政基公旅引付』の世界
2 歴史の中の和泉 古代から近世へ
『周縁文化と身分制』脇田晴子,マーチン・コルカット共編 思文閣出版 2005
『大系真宗史料 文書記録編1 親鸞と吉水教団』法藏館 2015

これらの業績を通して、平雅行は日本史学、特に中世仏教史の分野において多大な貢献をしています。その研究は、学術的な価値だけでなく、一般読者にとっても理解しやすいように工夫されており、多くの人々に日本史への関心を抱かせるきっかけとなっています。

外部リンク

歴史のなかに見る親鸞 - 紀伊國屋書店BookWeb
京都学園大学

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