幹部候補生学校

幹部候補生学校とは

幹部候補生学校（Officer Candidate School、Officer Training School）は、自衛隊や各国の軍隊において、将来の幹部となる将校・士官を養成するための教育機関です。士官候補生学校とも呼ばれます。

日本の幹部候補生学校

日本では、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊のそれぞれに幹部候補生学校が設置されており、幹部自衛官を育成しています。

陸上自衛隊幹部候補生学校
海上自衛隊幹部候補生学校
航空自衛隊幹部候補生学校

入校資格は、大卒や院卒程度の学位取得者であれば防衛大学校、防衛医科大学校、一般大学（大学校を含む）の卒業生が対象となります。また、高卒や短大卒程度の場合は、陸曹航空操縦学生、航空学生、3尉候補者課程、幹部予定者課程、部隊内選抜で選ばれた隊員などが対象となります。

入校中の身分は、自衛官として曹長または准尉の階級が与えられます。

アメリカ合衆国の幹部候補生学校

アメリカでは、主に学位取得者（大卒以上）が幹部候補生学校の入校条件とされていますが、学位がなくとも豊富な経験を持つ下士官なども入校を許可される場合があります。

アメリカ海兵隊には、大学在学中の学生を対象とした「小隊長課程（Platoon Leaders Course）」と、大学4年生または卒業者を対象とした「士官候補生課程（Officer Candidates Course）」があります。これらの課程では、大学に在学中であれば学位を取得していなくても入校が可能です。

履修期間は学校によって異なりますが、概ね2～3ヶ月程度です。

アメリカの主な幹部候補生学校は以下の通りです。

陸軍士官候補生学校（Officer Candidate School of the United States Army）
海軍士官候補生学校（Officer Candidate School of the United States Navy）
空軍士官訓練学校（Officer Training School）：アメリカの五軍の中で唯一「訓練（Training）」という言葉を使用している。
海兵隊士官候補生学校（Officer Candidates School of the United States Marine Corps）
沿岸警備隊士官候補生学校（The Officer Candidate School of the United States Coast Guard）




幹部候補生学校は、各国の軍隊において、将来を担うリーダーを育成する上で欠かせない存在です。厳しい訓練と教育を通して、高度な知識と能力、そして責任感を備えた将校・士官が養成されます。

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